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90歳一人暮らし・伯母の毎日

くらしの雑記

静かに丁寧に、毎日が過ぎていく

2年ぶりの伯母宅へ

年に何度か訪れていた伯母宅。

私の闘病もあって2年前の伯父の7回忌に行けず、今年の初めの訪問予定が前日に母の親友が亡くなり…、会えないと時間はあっという間に経って、かなり久しぶりの訪問になりました。

先日一心寺に伯父の法要で母に同行した際もその後すぐ行こうとするも予定合わずで

母(伯母から見て義妹)、妹と私(姪っ子)3人衆の都合がついて、やっと会えました。

私も心配かけたかなと玄関はいるや元気一杯「こんにちは~momaで~っす!オヒサシブリです~っ」とお宅にあがると、開口一番、

「太ったんちゃう?」…お口も元気ハツラツ伯母です(笑)

買っていったお寿司とお味噌汁パックを3人衆でがさごそ用意する傍ら、小さいお鍋でてきぱきお湯を沸かしてくださって、湯呑も出して、お茶葉はすでに急須にはいってスタンバイ。足腰悪いだろうに動きが早い! さすが定年まで勤め上げて御年90歳、私のバリキャリのお手本、大尊敬で大好きな伯母です。

先日京都で買ってきたお線香と一保堂のお茶、そして定番の阿闍梨餅を伯父のお仏壇にお供えしてっと。

笑顔の伯父のお写真にほんわりします。

動きも回転も早い

トーク力には定評のある我が母の弾丸トークに絶妙の合いの手を入れたりスルーしたりしながら話す伯母。すご。

いつもダイニングのテーブルを囲んで、日の当たる明るい場所でヒーターであたたまりつつ話に花(というより花火のように)炸裂する。50代の私と妹が無口気味になるほど、、80代90代トーク。

  • 最近の食生活の話。私からは「炊き込みご飯」推しと「鰤しゃぶ」推しの話を
  • 毎日飲む薬を忘れないようにするには?の話。母は忘れがちだそう。私と伯母は朝ごはんのトレーに飲む薬と白湯を置くという習慣一致。おまけに私は曜日を書いたケースに入れているからほぼ忘れない。
  • 水を飲む話。常温がおすすめ、と話している間にも少し冷たいお水を飲んで咳き込む伯母。すぐさまお背中とんとん&さすさすする私(笑)。朝ポットにまんたんにお湯を沸かして、ちょっとずつ冷めていく白湯をのむといいで~とそこから夜中にトイレ何回いくかの話で伯母優勝(笑)。
  • 防犯の話。伯母宅は少し奥にあるので(これもうちとおなじだー)、見知らぬ人がくると目立つ+呼び鈴はほぼでないので大丈夫そ。それでも「押し買い」の話などをして念を押す姪っこ(私)たち。
  • その日私も妹もジレを着ていて「あったかい+動きやすい」が注目され。ガスも使う伯母なので、袖元すっきりにはジレ、というかチョッキ?大推奨。
  • 誰がどうした、という親戚話は全て形容詞が「干支」。これ昭和?うちの親戚だけ?あるある。「momaちゃんの旦那さんは巳さん(みーさん)やさかいに来年還暦やな」といったような。干支って年齢わかりやすくていいな。伯母は戌。ゆえに今年90歳。わかりやすっ。

う~ん、母の弾丸トークの内容が思い出せないけど、「100歳まですぐやん、もう気がついたら100になってるわ、わっはっはっは」って言ってたことだけ覚えてる(笑)。元気でよいわ~。

穏やかな伯母の毎日

90歳で、ひとりで、足腰も悪くてどうやってくらしておられるのか?なんて心配をふきとばすくらいしっかりした伯母の話の端々に垣間見える、穏やかな暮らし。

朝は仏壇のお水を入れ替え鉢花に水をあげるのが日課。今の時期は華やかなシクラメンが玄関に。

最近は家の中でよく転ぶらしく、足に力が入らなくて起き上がるまで時間がかかるそう。これは心配。以前屋内の階段で転んで骨折→入院されてたこともあり、お一人暮らしは適切なサービスを受けながら。

伯父が亡くなり一度は施設に入った伯母ですが、すぐに退所して。やっぱり伯父と長く暮らしたこの家から離れられないようで、夫婦仲がとてもよかったのでその思いに泣ける。。

そして伯父とうちの母(伯父の妹)の顔がほとんど同じなので、伯母も母と話すのがうれしそうです(伯父はおっとりトークでしたが)。

静かにひとり暮らす伯母の家。ご近所の方との交流もあって、遠出はもうできないけれど、病院通いや買い物などの外出はする。玄関に何種類かのカートが置かれてた。

日中を過ごすダイニングには、テレビがあって、ニュースや天気予報や教養番組などをみながら陽当たりのいいテーブルで食事をとる。

和のしつらえが整っていて、いつから使ってるん?な軽い持ち手の小鍋で湯を沸かす。古いものを大切に使っていて、余計なモノがない伯母宅はいつもすっきり。

あるもので暮らす、足るを知る。ものや人との会話を慈しむ。やっぱりこの先の生き方のお手本です。

 

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