先日、NHKのあさいちのゲストに吉川晃司さんが出演されていて、「若さは愚かさ」との名言がありました。なるほど。では「老いとは」?
若さは愚かさ
吉川晃司さんと言えば、ピンクの肩パッドのはったスーツ、バブル世代としては、はまりこそしなかったですが、長身で男前ないで立ちをはっきり覚えています。♪なんて危険な退屈だろう~♬
そして現在ご出演の朝ドラ「舞いあがれ」の大河内教官役もしぶくはまっていて、素敵なお年の重ね方をされているようにお見受けしました。毎日の朝ドラが入院生活の癒しです。
そんな吉川さんが、番組内で言葉をひとつひとつ選ぶように話されているところ、背筋ピシっとした姿勢、時折みせるはにかんだ笑顔。よき大人のお手本だなと見入ってしまいました。
さて、「若さは愚かさ」とおっしゃった吉川さん。はみ出すことを恐れずに挑戦してきた人の説得力あるコトバです。そして誰しも思い当たることが1つや2つ、いやもっと?ある。はず。
老いは
過ぎたことは反省したり、あるいは忘れてしまったり、老いていく心と身体。季節で言うと秋から冬。
若さが「青春」とすれば、対義語は「白秋」。
未熟と成熟。無知と博識。無謀と堅実。愚かの対義語は敏い(さとい)ですが
対義語で片付く感じでもない。そんなこんなを考えてみると、私個人としては
老いとは「穏やかさ」でありたい。
自分の気持ちに素直に、やるべきことがさらりとできて、やらないという選択肢もとれる。周りと同化して空気のような存在感。そして自然とも同化していき土に還ることを頭だけではないところで理解している。
静かで、穏やかな秋の紅葉。
「和をもって貴しとなす」を大切にしてきた大いなる和の国。
川の流れのように、とか
わしがわしがの我を捨てて、おかげおかげの下で暮らせ、とか。
なんだかそんな言葉がアラカン世代になると、すっとはいってきます。
あの人、いい年の重ね方をしているなと思う人はみな「穏やか」。今の私には少し足りていない。
50代後半の私も、晩夏から初秋へ。ヒグラシの声がやんで、虫の声に切り替わる頃合い。
最後に、老いてなお変わらぬエネルギッシュ・青春を貫く松下幸之助氏の名言をここに
みなぎる青春、心は若いまま、老い=年を重ねて経験値をあげる。楽しみながら、穏やかに。
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