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【能】世界遺産登録20周年記念、熊野那智大社

舞台・芸術鑑賞

ライブ配信ありがたや…

”熊野詣で”で知られる「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年!

世界遺産に登録されて20年、国内外から熊野古道の参詣者も多く、歴史上の人物も多く訪れている和歌山県の熊野の地で今年はいろんなイベントが開催されています。

私も昨年、念願の那智の滝や熊野那智大社にお詣りできて感無量。神気溢れる場所でございました。あの胸のときめき…とおぼしき、どどどどどっと落ち続ける毎秒1トンの水の轟音。

記念イベントのひとつとして、那智大社での新作能「神武」が10月4日に奉納されました。そしてその模様を公式YouTubeチャンネルでライブ配信していただけるというお知らせをX(那智大社フォローしてますので)で見つけて、17時からお茶の間スタンバイ。

↓ もちろんアーカイブでもみれます。すごい雨。。

 

90分ほどで奉納される新作能は、宝生流能楽師の辰巳満次郎氏が創作した神武御東征の物語で、那智御瀧が舞台となり八咫烏が神武天皇を大和に導く御東征のクライマックスが演じられます。

新作能ということで、初めに現代語で物語を語っていただけてからの能。わかりやすいです。

新作能「神武」、ご出演は

  • 前シテ(宮人)・後シテ(神武の神霊): 辰巳満次郎さん
  • ワキ(旅人) :澤田宏司さん
  • アイ(八咫烏):茂山忠三郎さん
  • 笛:貞光訓義さん
  • 小鼓:林大和さん
  • 大鼓:森山泰幸さん
  • 地謡:山内崇生さん、辰巳孝弥さん、辰巳大二郎さん
  • 後見:石黒実都さん
  • 能物語:辰巳和磨さん

朝から雨天で、かなりの雨でしたが開催していただけたことにもライブ配信していただいたことにも大感謝。場所もおそらく飛龍神社(滝)近くの予定が、那智大社境内になったようでしたが、後半で驚く演出があって、雨の中、神器で薙ぎ払う神武天皇の神霊のお姿に、画面でみていてもひたすらありがたさが増すばかり。面をつけてあんな段差をものともせずひらり、さすが神霊様。

大雨で大変そう、境内は能舞台とサイズも違うし大変そう。そんなど素人のあさましい考えなどふきとばされるほどの、ものともしない静かなる気迫、神気。そして狂言方の八咫烏がでてきたときの「はーっはっはっはーあ」に空気が明るく。不思議な形の黒い面をつけられていて、熊野にほんとうにいそうな、出会いたい八咫烏でした。

ライブ配信は途中音声がなくなったり画面がぼやけたりもしてましたが、(事務方の皆様の冷や汗を感じる)なにより配信いただけたことがありがたすぎて、しかも生配信。現地にいくには日帰りでは難しい距離だったし、あの天候では出かけるのは難しかったので、配信してくださったことに大感謝、大好きな熊野、那智大社から尊い秋の贈り物を頂きました。

 

↓ 2024に観にいった能狂言。次は来年かなー。

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