東欧の空気をまとって。ドボルザークの生まれ故郷、チェコの音を堪能。。
PRAGUE PHILHARMONIA – JAPAN TOUR 2025
Dobré ráno!(どぶれらーの・オハヨゴザイマス)
芸術の秋、大阪のザ・シンフォニーホールでのプラハフィルのコンサートに行ってまいりました。
コンサートがあることに気づいた時には残り席があと少し、ぽちったのはえらい前のお席。これは…
はい、チェロ隊(6Cellos)の前です。やった~。
ツアースケジュールは
10月4日の香川から始まり
10月5日大阪、6日名古屋、8日東京、9日浜松、10日栃木、11日横浜、12、13日は東京。
プログラムは
コンチェルトがピアノの日とチェロの日があって。「モルダウ」も聴きたかったな~。本場のチェコのオケの音で浴びたい。。
私の行った日(大阪)は
・チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より《ポロネーズ》
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第二番 ハ長調 Op.18 (ピアノ:松田華音さん)
・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」ホ長調 Op.95
アンコールは
・ピアノ・松田華音さん … チャイコフスキー(プレトニョフ編)「くるみ割り人形」より間奏曲
※ In The Pine Forest だったとおもいます。。
・ドヴォルザークのあと…ドヴォルザーク「スラブ舞曲 第10番」
音色が心地よすぎた
Dobrý den !(どヴりーでん・こんにちは)
音楽を専門に勉強したこともないもののたわごとではありますが
ヨーロッパ、とくに東欧の音楽が好みの私としては、みなさまの登場からして溢れる思いがとまらない。
きりっとしてカッコいい。
そしてやわらかい笑顔のマエストロ、レオシュ・スワロフスキー氏。
どの曲も好きな曲、そしてなんかこうやっぱり東欧の空気を感じました。
音の海で自由に踊るようにタクトを振るマエストロが、全体の一体感がとてもよかった。
初めての前方の席で
なにがよいって、チェロ隊の動きがよく見える。知らないところで「ああ、ここでこんなふうに鳴らしてたんだ」とスコア知らずの素人目ながらも大変眼福、耳福の時間。
そしてマエストロの笑顔とたまにみせる「がおうっ」という声、息? とそれにあわせるチェロ隊をはじめみなさまが一本の糸でつながっている感じ。
ピアノ。松田華音さんの凛としたたたずまいとたおやかながらもどえらい音の迫力。グランドピアノの下からと上からと音が聞こえる近さ、初体験。何回聴いても聴くたびに好きになるラフマニノフ。繊細ながら力強くて、アンコールはひたすら優しい。くるみ割り人形(バレエ)をまた見たくなる、雪景色が見えた。スタンウェイズ&サンズのピアノの音も美しく。
ああ、、チェロ協奏曲、ドボコンも聴きたかった、、いつもジャクリーヌ デュ プレ版ばっかり聴いてて、生音で聴いたことない。関東だけか~。
最後の「家路」じゃない「新世界より」もよかったなー。故郷(チェコ)を思いながらも新しい世界(アメリカ)に身を置く。郷愁ってのがアラカン含めシニア世代に刺さります。
鳴りやまぬ拍手に何度も登場されたマエストロ、最後に大きなハートを下さいました。
Děkuju!(ぢぇくゅ・アリガトウ!)
昼公演というのもよき
14時開演、16時過ぎに終演というのもとてもよき。日帰り圏とはいえ、帰りが遅くなるのはしんどいんですな。お年寄りも多いし杖の方も多く、電車だとホールまでの道が激狭くていろんな臭いがする。一気に夢から覚めてどっと疲れてしまうところをまだ早い時間に帰れるというので救われる。
道行くシニアの方々も「やっぱり生音はええなあ」「素晴らしかった」と感想を言い合いながらの最寄り駅までの道。
ピアノコンチェルトのあと20分休憩があって、ショップをみたり。7,700円のブローチを買いそうになってふと我に返ったり(笑)。
無料のお水コーナーもあって(私は水筒持参派)適度に座るところがあって、なにより音がよい、よきホールでした。
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