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大河ドラマ・光る君へ 本を片手に雅な世界へ

舞台・芸術鑑賞
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2024年大河は吉高由里子さん主演の「光る君へ」。紫式部を取り巻く平安の世のあれこれ。

2話まで視聴して

4K放送で日曜の12時から一足お先の時間に視聴しています。BSは18時から観れますね。

今の感想は「所作の美しさ、演技の確かさ、まだ2話なのにキャラが立っていて素晴らしい。」です。

  • 主演の吉高由里子さん(紫式部・まひろ役)が子役からすばらしひ。
  • 吉高さんご本人は左利きなのに右で筆で書けるように特訓されて、ドラマ上すらすら書く文字も彼女自身のものだとか。すばらしすぎるプロ根性。そして真っすぐまじめだったり茶目っ気があるところが、ご本人のチャーミングなところと相まって素敵です。
  • 最初こそ、あ、京言葉じゃないんだ…と佐々木蔵之介さんのいけずな滑らかな公家言葉を聞けず残念だったのですがこれはこれ、全体的には聞きやすい…かなと思うことにしました。(4Kだとこちらの放送の前は「篤姫」でいろんなお国コトバが飛び交うので…といってもどこまでやるかはキリがないのでいいっかと)
  • 1話からの子役のすばらしさ。見事にバトンタッチした紫式部・まひろ役の吉高由里子さんと藤原道長役の柄本佑さん。そして、子役からしてエキセントリック東宮、のちの花山天皇役、本郷奏多さん。もう最高です。西国三十三所観音巡礼生みの親…までやってくれないかな。。
  • 惜しくも1話で退場された時姫役(道長の母)の三石琴乃さんのどすのきいた声の通った母親役、こじらせている道長の兄、道兼役の玉置玲央さんのこれからの動きも楽しみです。
  • 2話から出演されているロバート秋山さんの藤原実資役も、お顔立ちが意外に平安にマッチして、頭が回りそうなところもよきです。この方が「小右記」の作者で、あの有名な道長の歌を残すんですよね ↓↓

~ この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしとおもへば ~

ひょ~。道長が登場する度、一緒に観ている娘と詠んでしまう。長めの大向こう?(笑)

今のところぼーっとした三男坊の道長ですが、これからどんな風にこの歌のようになるのか、柄本佑さんの確かな演技で魅せてもらえるのが楽しみ。

あちこちに「源氏物語」のエッセンスをちりばめて(1話ではかごから鳥が逃げたり、月の歌が詠まれたり、、)。多くはキャッチできていない源氏物語の履修不足の私でもストーリーを楽しめるのがよいところ。

平安と言えば、戦国のようなあからさまな合戦はないけれど、このドロドロの心理戦・かけひきの世界。1話冒頭の陰陽師・安倍晴明役のユースケ・サンタマリアさんのリアル感のあるうさんくさい感じ(褒めてる)、登場人物が多いので主軸以外がちょこちょことしか出ないのが残念なくらい、濃い、雅な世界へ。

脚本は大石静さん

大石静さんと言えば、バブルの頃からご活躍で、朝ドラ「ふたりっ子」「セカンドバージン」「家売るオンナ」あたりを拝見してました。

今回も紫式部の生涯の詳細がわからないところをストーリーたてて、道長といい感じのお友達(以上?)のにおわせがあったり、道長の兄が式部の母の仇になるという創作に、時折??となりながらも、史実の確認をしたり。

千年を越えて読み継がれる源氏物語の作者、紫式部。2話までで、すでにお話を作る・人の立場に立って文章(歌)を詠むという片鱗をのぞかせています。

時代考証 倉本一宏氏の著書を片手に

こちら↓のインタビューで「ドラマはドラマ、史実は史実として楽しんでほしい」とおっしゃっている倉本氏。

楽しむ為には、そのあたりの匙加減を楽しむ多少の知識の充足が必要。興味が広がったり、新たなことを知る喜びが大河の楽しみでもあります。

なので、時代背景の理解の一助にと倉本氏の著書を拝読中。まだ平安時代にたどりついてないですが、読みやすいです。

創作でも史実でも、点と点がつながってこうなるんだ~の妙を楽しみに。

2話のまひろの裳着など、お召し物にも注目。貴族方の装束の柄行きをがん見(笑)。裳着、直垂、狩衣…。美術館のような絢爛さ、キャスト陣の確かな演技とともに見ごたえありありです。

流れるような音楽にも

↓ テーマ(注:クリックすると音楽が流れます)

ピアノは反田恭平さん。激しくも美しい旋律に心洗われる~。

チェロやウッドベース?など弦楽器系(特に花山天皇登場時はエレキ。エキセントリックだわ。。)ハープの美しい旋律など、場面と音楽が美しく奏でる物語、いやドロドロしてるところも含めてこの1年、楽しみだ~。

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