平日、夫も休みの日に春日大社の神域である春日山へドライブをしてきました。めざすは鶯(うぐいす)の滝。 退職して3週間、心が水音=癒しをもとめている。
日中もやや暗い、世界遺産「春日山原始林」
ハイキングでいくこともできますが、夕方から別件があった為、車で。紅葉には少し早かったですが、空気がおいしい、森のにおい。そして神域というおごそかな気配。
春日原始林は春日大社のご神体なのです。
入り口からぐるっと高円山を通って下るまで、途中鶯の滝に寄って約1時間のコースでした。<普通車料金>
・新若草山コース:7.4キロ 530円 若草山山頂との往復 8時から23時まで
・奈良奥山コース:13キロ 1,860円 若草山~高円山を抜けるコース 9時から17時まで
・高円山コース:10.6キロ 640円 高円山~石仏像近くまでの往復 8時から18時半まで
奈良奥山コースが最も長く、また奥までいくことができて、目的の「鶯の滝」までいけます。途中、砂利道もあり、ハイキングの方もおられるため車は徐行しながらいきます。立派な杉の木を始めうっそうとした森の空気がおいしい。あまりに立派な木々。おそれおおくて触れることもできません。
鶯の滝
滝の近くに駐車場があるのですが、相当狭い道をいくことになります。車幅いっぱいの小さな橋を渡ったり前から車がきたら私だったらどうしようもないような、落ちそうな道幅のうっそうとした砂利道、ここは夫の出番🚙。さすがです。少し遠いところにある駐車スペースから降りていくこともできますが、ここからはおよそ100メートル、整備された石段を降りていきます。
石段をさっさと先に下る夫。私がコケてないか時々振り返る(笑)
降りていくにつれ滝の音、水音がします。そしておよそ8メートルほどの小さな滝に到着。桜で有名な佐保川の源流です。
滝の水音が鶯のさえずりに似ているということで「鶯の滝」。お昼ごろに訪れましたが訪問者は私たちだけ。
水の流れをみたり耳を澄ましたり。
近くにベンチもあるのでそこに座っておしゃべりをすることもなくただただ流れを見て水音を聞く。
整備頂いた方々に感謝しつつ、森の奥深く、静かでいっそう空気がひんやりした場所、静寂の時をいただきました。
高円山を通って市街地へ
さてすっかり滝でリフレッシュできた私たちは、そのまま高円(たかまど)山を抜けていきます。途中展望スペースがいくつかありました。桜のシーズンは見ごろのようです。またこよう。
眼下に奈良市街地がみえます。ここは18時半までしか通行できないので夜景は見れません。鹿だけがその景色を見ることができます。
展望台の傍らに万葉の歌人、大伴家持の歌碑がありました
「多可麻刀能 秋野乃宇倍能 安佐疑里尓 都麻欲夫乎之可 伊泥多都良武可」
たかまどの…あと読めなかったので調べてみました。
「高円の 秋野の上の 朝霧に 妻呼ぶ牡鹿 出で立つらむか」
秋は発情の季節、あちこちで鹿がきゅおーん!ちぃー!と啼いています。
奈良公園で会う鹿と、お山で会う鹿は、同一とは思うのですがなんだか神がかっているように見えます。
昼間でも少し暗い森に出でたつ鹿
次は宿泊で訪れたい
この奥山ドライブウェイ沿いに2020年7月に開業した新しいホテル「ANDOホテル」があります。
暖炉のあるしつらえや若草山からの眺望、お料理と露天風呂…。私の”好き”が詰め込まれています。次回はここに宿泊して早朝の若草山ハイキングを楽しみたいです。
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