輪島から世界へ、雲龍庵の漆芸と国宝で目と心の保養。
春日大社の国宝殿へ
8月から開催しているこちらの展示にやっと行けました。秋らしく涼しい日、春日大社に続く参道の森の匂いが濃い。
こんちはっす!雨上がりのしっとりした春日の森に鹿の鳴き声が続く…、チィ~🦌
入り口がちょっとわかりにくい?隣のカフェ的なところは賑わっててもこちらは空いてました。
入場料は500円。入り口が1階、高さ6.5メートルの鼉太鼓(だだいこ)が鎮座しています。ここだけ写真撮影可能。左が龍、右が鳳凰。
展示室は2階。小さい部屋と大きな部屋の2室ながら、充実の展示品が60点以上。こちらには鎌倉時代の鼉太鼓が鎮座していて、その重厚なこと。何度も近くで、遠くで拝見。
そしてメインは、
国宝の春日漆芸品と雲龍庵の漆芸品
国宝と世界的に高く評価されている雲龍庵の北村辰夫氏の作品を同時に展示する、というもの。北村氏は輪島市の出身だそうです。
2024年8月11日から12月13日まで開催。
国宝は、藤原頼長奉納の武具、刀剣と鞘などもあり。呪術的な使途もあるという琴(!)や調度品などなど。平安時代に贅を尽くして誂えられた一級品。藤原氏の氏神である春日大社の神様にささげられた楽器・武具・調度品などが並びます。
雲龍庵の漆芸品は大変精巧な蒔絵が施された香箱や根付、印籠など。大河「光る君へ」を視聴しているからこそわかる「料紙箱」と硯箱。鬼や豆に関するものが多かった印象。
世界的に評価されているもの…としてイースターエッグ(聖卵)が2つ。うちひとつはポスターを飾ってます。もう一つの方は中に蒔絵がちりばめられている…(お写真で紹介)。とても美しい。
豪華な蒔絵と足には蜻蛉という精巧で繊細なもの。
展示室に私しかいない時間もあるくらい、人が少なくてひとつずつじっくり拝見できました。
ハコフグやハリセンボンの形の小さく精巧につくられた香合や根付などを拝見していると、その巧みさや贅に感嘆するとともに、大切に残されてきたモノへの愛着といいますか、思いの継承といいますか、美しい日本の技術や受け継いだものを大切に思う気持ちが増しました。
自然の景色や動植物をモチーフにした作品、鬼や人をモチーフにした作品。ひとつひとつの解説が楽しい。
目と心の保養をして、モノを愛でる、味わうことを私のデキる範囲でもやっていこう。
↓ 秋のイベント(京都・奈良・大阪)。まだまだ。
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