空海(弘法大師)直筆の書や手がけた曼陀羅の世界に引き込まれ、実在した人なんだと思いを巡らせる。
空海、生誕1250年記念特別展
2024年4月13日から6月9日まで奈良 国立博物館で開催されている、「空海 密教のルーツと曼陀羅世界」に行ってきました。
4月17日NHKの歴史探偵「空海特集」でしっかり予習して、「国と人々の心の安寧を願い、密教=即身成仏をわかりやすく曼陀羅であらわした」をこの目に納めるべく、いざいざ奈良。
遠足+海外からの観光客にもまれつつ、博物館に入るとそこは大方日本人。平日だったこともあり”観たいものはじっくり観れる”くらいの混み具合でした。
今回は「美術展ナビ」のオンラインチケットで、入り口でQRコードを読み込み入場。すぐ「音声ガイドの貸し出し(650円)」へ。現金のみなので小銭はありがたがられました。これは借りてほんとによかった。ガイド以外に「曼陀羅の世界」を解説してくれたり、「声明」を延々流すチャンネルや空海のお言葉がきける?チャンネルもあったりして、ここちよきことこのうえなし。ちなみにナビゲーターは声優の斉藤壮馬さんです。
会場は、東新館→西新館を回るルートで5つの構成。適度に休憩用のベンチがありゆったり観れて、どのコーナーもすごかったけれど、最初に入った東新館の展示が一番よかった。はいってすぐ、言葉を失うほど。そこには”曼陀羅世界”があったからです。いやほんとに。
構成は
- 密教とは~空海の伝えた曼陀羅の世界
- 密教の源流~陸と海のシルクロード
- 空海入唐~恵果との出会いと胎蔵界・金剛界の融合
- 新護寺と東寺~密教流布と護国 ①高尾山 ②東寺と護国密教 ③多才なる人…執筆活動
- 金剛峰寺と弘法大師信仰
最初の1.で入ってすぐに「立体曼陀羅」。大きな大日如来像とその周りに配置された五智如来像。そしてとてつもなく大きな2枚の両界曼荼羅図と真言八祖像の大きな絵。いやいやいや、空海が唐の恵果阿闍梨から胎蔵と金剛界との両部の密教を授かったという。そして血曼陀羅は平清盛の血を絵具に混ぜて如来の一部を彩ったという。目の前にある歴史上にきくかの人の思い入れが厳かで静かに迫りくる。最初の会場があらわす曼荼羅の世界観に圧倒されて、ここだけでも3周しました。ソロ活ならではの自由度ですね。どこからみてもど迫力。真言八祖像・真言密教の開祖龍猛から龍智・善無畏・一行・金剛智・不空・恵果と我が国に真言密教を伝えた空海までの八祖を八幅(8枚)一組の画像としたものもその大きさも含めすごい。。感嘆。
2.ではインドネシアで発掘された像の展示がされていて、中には曼陀羅仕様に配置されているものもあってガムラン音楽かな?インドネシアのあのここちよい音楽が流れて世界観に浸る時間。NHKの歴史探偵で発掘の様子が流れていた、あの像たちが目の前に。
金剛密教の法具やサンスクリット語で書かれたものを漢語に訳したものなど、見ごたえある中、弘法大師 空海の直筆の書や真言弟子が書き残したという遺言などがありました。空海の直筆の書、灌頂歴名に「最澄」の文字を見つけておおおおっと声がでそうになったりして。高尾曼荼羅も修復した姿…といっても金銀細かいところは拡大鏡でじっくりとみる。
本当に実在した人なんだなと今更ながら。そして今も高野山の奥の院で国と人々の安寧を祈り続けておられるんだなと、壮大な時間の流れに入りこむ。
6月9日まで開催されていて、チケットは前売り一般:1800円だったかな、また行きたい。
この玉にうつるすべてが世間=衆生。そのすべてに思いやりの行動を。かな。
おまけ ①ミュージアムショップ
買いますよね、、今回は来ることがなわなかった義母へのお土産を
左の赤いのが曼荼羅のクリアフォルダー、細長い箱が高野槙?のハンドクリーム。その右の箱は煎茶と辻利のお菓子、空海仕様。ピンクの柄のTシャツは夏だし地下のミュージアムショップで買い足してみた。
さてワタクシめは左から空海展エコバッグ、梵字手ぬぐい、海を渡る空海のクリアフォルダー。
梵字のチョコがあってパッケージもよくて悩んだ末、、見送りました。梵字のマシュマロもありました(笑)。
買ったばかりのエコバッグに買ったものを入れてもらって持ち帰ることでレジ袋費用をセーブする。
いやなかなか、色といい柄(鬼目の五鈷杵と錫杖)といい、裏と表のセンスよきかな。
おまけ ②庭園
空海展の出口からすぐ右にいくと庭園に抜けられるので、お天気もよかったし行ってみました。
空海展の見ごたえ十分、ショップもナイス、庭も愛でて、充実した半日。即身成仏にはほど遠いけれど、少しずつ、気づいたはしから行動していこう。何度か訪れた高野山へまた行けますよう。
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