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【奈良・能狂言】春の大神まつり 後宴能へ

京都・奈良

三輪大明神!に逢いに、春の大神神社で催される後宴能へ。とてもおめでたい。

大神神社 後宴能(おおみわじんじゃ こうえんのう)

奈良県桜井にある大神神社は日本最古で大和国一之宮でございます。

パワースポットとしても有名でこちらのご神体・三輪山へのご登拝と狭井神社の神水は特におすすめ。

そんな大神神社の春の大神祭。始源は二千年来の伝統を有する重儀だそう。

毎年春に行われる祭祀で4月8日から10日に催される春の大神祭、往復はがきで申し込み、当選すれば招待状(入館証)が返送されます。ワタクシあたりましたわ。

車が一番おススメですが電車ならJR奈良駅から三輪駅まで行くのが一番近いと思われます。駅のすぐ近くに令和元年に建てられた三輪山会館の中に能舞台があります。

入り口で受付をするとパンフレットをいただけて、番組と解説、三輪明神と能について、大神神社の能舞台についての解説があり、読み応え十二分。

いいお庭。桜も見ごろで蝶もひらひらと舞い、のどか。。

番組

番組は下記、休憩は1回で3時間ほど。

  • 神歌… 金剛 永謹氏ほか
  • 狂言・福の神…茂山千五郎氏ほか
  • 能・三輪…大槻裕一氏ほか
  • 仕舞・花筐…大槻文蔵氏
  • 能・経政…室生 常三氏ほか

神歌(翁を謡のみで上演するもの)のあとの狂言・福の神、能・三輪は三輪明神に関係するもので毎年演ぜられるものだそう。

神歌の迫力たるや。人間国宝のみわざをこんなに近くで拝見できて、朗々たる謡(うたい)にその場所が私が掃き清められた心地。

狂言・福の神は2人の参詣人が御神前で豆をまいていると、福の神が大変朗らかに笑いながら出てきて神酒を所望して幸せになる秘訣を教えてくれる話。それは、早起き・慈悲・夫婦の和合と人への付き合いを大切にして、三輪(大神神社)はお酒の神様をまつっているので、自分=福の神にお酒をたっぷりと供えること。はーっはっはっはぁ~と満面の笑み(の面)で体全体を揺らして笑う福の神、ご神気をたっぷりいただきました。

能・三輪は三輪山(大神神社のご神体の山)の僧侶と三輪大神のご神霊のお話。神々しい女性の神様が天岩戸の神楽を舞います。伊勢と三輪の神様は一体分身だそう。扇に御幣に笑みを含んで(面が)舞われるお姿。いと神々し。

仕舞・花筐(はながたみ)は形見の語源になったお話。人間国宝のみわざ・謡と舞に酔いしれる。

能・経政は一の谷の戦いで討ち死にした平経政(たいらのつねまさ)の霊の話。武将の死んで尚の苦しみと救済のお話。

何を見る?感じる?

ここ3年くらいで能狂言を楽しむ新参者の私ですが、

開演までの間、近くに座った方と少しお話をする機会を得ました。70代くらいであろうその御仁から

「足さばきをみる、どんな動きにも意味がある」という楽しみ方を教えて頂きました。

今までは、お着物・衣装の柄行きや面の傾き(怒ってる/泣いてる/笑ってる)などを”感じる派”で

ストーリーの奥行などを”観る前と観たあとでじっくり考え浸る派”だったのですが、

”細かな動きにある意味をみて取る”にはまだまだ時間がかかりそう、なんと奥行きのある伝統芸能か。

その方は謡をされているそうで、能楽堂の観客の中には謡の本をお持ちになって観ながらみていらっしゃる方をお見掛けすることもままありますが、その道の”入り口”に立つことでぐっとみえてくるものの深みが違うのでしょう。いやはや遠く及ばぬその域。まだまだ知らないことを知る喜びが無限にあって毎回楽しい、能楽鑑賞。

紅白のお餅をいただいて

帰り際、玄関口で紅白のお餅を配っていて、ちゃっかり頂いてきました。鞄の中でイヤホンと間違えるそのサイズ感を写真(↑)でw。能舞台ができる前は野外で演じられてたそうですが、この新しい能舞台で毎年拝見するのにはまりそう。早速来年の手帳に反映すべく「2025イベントメモ」に記しておく。

次回は、春の大神祭を3日とも堪能したい。近くに住んでたらな~。。いや2泊3日でいくか~っとテンションもあがる。

大神神社に参拝して、狭井神社で神水をいただいて、4月8日、9日のイベントも堪能して、10日には能舞台で能を堪能…。着物の方もいらしたので、私も次回、来年の春は是非着物でGO!

↓ 大神神社だいすきさ~

↓ 能狂言の幽玄の世界へ

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