重い腰をあげて「金継ぎ」の再開と、ちょっとした「おなおし」を。
金継ぎ
大人の趣味として
うるしと金粉で欠けた器を修理する金継ぎ(きんつぎ)は、これからの趣味として数年前から始めています。一度ワークショップで先生に教えて頂いて、そこからはYouTubeをみたりして我流。道具はこちらで「金継コフレ」を買いました↓ サイトが新しくなってた。
ワークショップの後に習い事として続けるつもりがコロナ禍になり外出もままならず。こもっている間に自分の器なのでまあ自己責任でぼちぼちとやりはじめました。
手袋必須! かぶれ防止!ちいさなジャムの空き瓶に「油」「小麦粉」「水」などを小分けしています。あとはコフレのセット。
欠けた①湯呑、②小鉢、③平茶わん。修理して大切に使い続けたい器たちです。
手順
カンタンに言えば欠けたところに漆と粉(小麦粉だったり砥の粉だったり)を埋め込んで、乾かして、下地になる漆を塗って金粉をまく。しかしひとつひとつの手順の前後や乾かすのに1週間以上かけたりと、1つの器の修理に2か月はかかります。ほぼ乾かす=棚に置いている時間。
それで今回は
①昨年退職やらなんやらで乾かしている途中で放置していた器の続き(ペーパーかけ)と
②最近欠けた器3点を新たに
金継ぎすべく、ひとりで家にいる日に決行したのでした。
なぜ一人の時かというと材料の1つ「テレピン油」がものすごくきついシンナーっぽいにおいで、私は嫌いじゃないんだけど家人と飼い猫に迷惑となるので。お天気の良い日のお昼過ぎくらいに窓をあけっぱなしでも寒くない、金継は春と秋がいいですね。ご近所にまでただようほどのにおいでもないのでまあ大丈夫でしょう。
ひたすらペーパー掛け
金継の作業のほとんどがこのサンドペーパー掛け。放置していた箱から出してきたカップと小皿。漆が渇いたところをカッターで削った後、摩擦で紙が熱くなってくるほどに、ペーパーかけをします。まあ、自分が使う器ですから自分で納得したらそこがゴールです。きらくに、きらくに。音楽でも聴きながら。
ペーパーやすりを600番→800番→1000番と上げていきます。しんどい。ペーパーにかけてとびちっている漆の粉、絶対にかぶれるのでさわらないように紙を敷いておきます。
なんだか漆を塗ったところがへこんでいるようですが気にしない。あとでまた塗りますし。
下地の漆をぬって乾かす
漆が渇くには「湿度」が必要で、乾かす=濡らしたペーパーフキンと一緒に箱に入れて密閉する です。
箱に入れた日のメモを書いて、出す日の目安はだいたい1週間かな今回はとか言いながらリビングの一角のライトの前に箱を積み上げて家人にいやな顔をされるなど。
金粉を蒔く一瞬が何とも言えない
金粉を蒔く。蒔いてふわっと金の美しさに心奪われる一瞬。準備は長いのにふわりは一瞬。なんだかお茶の世界にも似た侘びさびの世界。
あまりお高い器じゃないものには金粉ならぬ「真鍮粉」を蒔くので、どんとこい!
その前にもっと大切に、欠けないように使わねばね。自分でやってしまう時もあるけれど、金継ぎをするようになってから、少々いいお皿も出して使うことに躊躇しない。夫の食器洗いにもハラハラしなくなりました。どんとこい!
そしてあれだけ気を付けたようでも、漆がどこかからついたのか「かゆみ」がでてきています。かぶれちゃうのかな、、2週間ほどで治りますしマスクもしているから、顔は多分大丈夫。足とか手とかになるかな、水膨れができたりかゆみとたたかうだけですが、かゆい・つらい。うるしがついたか、ついた手でかいてしまったか。
↓初めての金継ぎ
木工修理
こちらもしばらく放置していた木製の台。木工用ボンドで台の部分をくっつけて、しばしマスキングテープで補強し接着待ち。
月を3Dプリントで再現した灯りの台。灯りは白と温かみのある色の2色。幻想的。
ライトを乗っける時に重みをかけておいてしまったのかな、土台がぱきっと取れてしまいましたので
100円ショップの木工用ボンドでくっつけてます。
ちょっとのことですが、修理しながら長く使い愛でる、長持ち万歳。
↓お直し万歳。長持ちスト
↓浮いてる… 進化してる
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