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大河「真・三方ヶ原」のあとは「影武者」で予習

舞台・芸術鑑賞
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大河ドラマをみながら別作品で予習するのも楽し♪

どうする家康「真・三方ヶ原」

お昼に4Kでみている大河(ツイッターでは「#おさきにどうする」で投稿するらしい)、5月14日の第18回の放送はタオル必須の家康が武田信玄に惨敗して多くの家臣を失うばかりか本人も危機に瀕する回。

まるで自分も戦場にいるかのような本気度↑↑臨場感ある殺陣。兜の後ろに揺れる白い唐の頭。弓と槍と刀と馬(馬の動きみるのがなぜか好き)。

そして、本多忠真と夏目吉信(吉信って呼ばせてほしい)の覚悟たるや。。波岡一喜さん、甲本雅裕さんの魂のこもった演技に息をするのも忘れる45分でした。さすが、古沢脚本!

あんまり家康って好きじゃなかったんですが(大阪城燃やしたし…)、今回の大河でちょっと変わるかも。

武田信玄のセリフ、家康を指して「弱き主君は害悪なり」。だけど本人も自覚している場合はどうか?

温情多めの家臣思い。

弱いがゆえに助けを求めることができて(これ大事)、殿をお助けしなくてはと家臣も知将ぞろいで各人に差配が任されている部分もおおきい。

周りの家臣団がのびのびと才を発揮する、言いたいことを言える風通しのよい組織だて。

私のつたない会社員生活でも、日ごろからよく権限委譲されていて、ピンチには前に立ち差配、それでも時折「助けて~」と言えるリーダーのいるチームは強かった。まさに「実るほど 首(こうべ)を垂れる稲穂かな」。

さて、史実をからめて「どうしてこうなった」を魅せてくれるストーリーだてが楽しい大河ドラマ。

今回は、家康と同じ絶望を味わえる大スケールの武田軍の「魚鱗の陣」や、一矢報いた「空城の計」とそれを見破る武田軍がみれたのもよかった。

続きは「影武者」で予習

そんな最強の武田信玄も病・老・死からは逃れられません。大河18話でも影武者のシーンが少し入りましたが

このあとどうなるんだっけ?? を予習がてら

Amazonプライムビデオで 黒澤明監督「影武者」をレンタルしてみました。400円なり。時間があるって素敵。

 武田信玄の遺言により、信玄の影武者が誕生する。素性が盗人ではとうてい勤まりそうになかったが、信玄の密葬に感動してからは立派に勤めを果たそうとする。他方、家康と信長の生死をさぐる陽動作戦に出るが、一子・勝頼はそれを迎え撃ち勝利する。喜びもつかの間、信玄の愛馬から落馬したことで影武者である事が暴露されてしまう・・・・・・。主役交代劇、主役を除く全配役のオーディション、200枚におよぶ水彩画絵コンテ、特別に許可がおりた国宝級の城の撮影。製作発表から完成までに、多くの話題を集めながら、華麗でダイナミックな重量級の戦国絵巻が誕生した。1980年度カンヌ国際映画祭グランプリに輝く超大作。

(アマゾンプライムビデオ 概要より)

信玄と影武者役が仲代達也さん。当初は勝新だったのが監督ともめて降板。勝新太郎さんバージョンもおもしろそうだな、、

勝頼役がショーケン、不満が爆発するタイプ?いい感じです。

~大河「真田丸」での平岳大さんのはかなげな勝頼もよかったですね。

~大河「どうする家康」で好演中の眞栄田郷敦さんは猛々しい。信玄亡き後をどう演じられるか楽しみです。

側室役に倍賞美津子さんと桃井かおりさん(最初わからなかった。。)

舞台は三方ヶ原のあとの野田城攻めからなので、ちょうど大河の続きみたいなタイミング。

そして長篠の戦まで。動かざること山のごとしの「山」が動いて滅亡する武田氏。

黒澤映画はまだまだにわかですが、楽しめるお年頃になってうれしい。能の舞台(戦勝祝いの席)や、信長の舞(信長役の隆大介さん、2021年に亡くなっていたのですね、、残念)。そしてやはり本作品でも馬がいい、あれだけの数の馬を操るのはすごい、騎馬隊の壮観たるや。

城(姫路城)もいい。勝頼の城の窓から見える諏訪湖の感じもいい。城でも陣でも風がいい仕事してる。さすが黒澤作品!微に入り細に入り美しいです。特に最後の川のシーン(川の深い色と流れゆく影…)がとても美しくまた無常。。

大河ドラマでは

三方ヶ原の殲滅ぶりを絶望しながらみていましたが、さてこれからの戦もどんな描かれ方をするか、ストーリーもばっちり頭に入ったので、拾う史実やつなぐ話が違ってくるとは思うけどそれも含めて毎週日曜日が待ち遠しい!

17話での信玄のセリフ「勝者はまず勝ちて、しかる後に戦いを求め、敗者はまず戦いて、しかる後に勝ちを求む」

思いは一つ、天下布武。この時代を経てある平成~令和の平和をしみじみ感じながら。どうする?どうしたらよかったのか?を考えながら観るのも楽し。

 

 

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