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松田龍平さん主演「0.5の男」がおもしろやさしい

舞台・芸術鑑賞

WOWOWドラマ、ひさびさに観てます。

2.5世帯に住まう「0.5」の男

松田龍平さんの役どころは「引きこもりの40歳の男性」。

冒頭、椅子から転げ落ちるほど大爆笑する龍平さん。なんかレアなものを見たキモチになる。

服装はよれよれ。部屋に閉じこもってゲームに興じ、そこでは有名プレイヤーになってます。

両親と龍平さんが暮らす家を2世帯にして妹一家4人と暮らす話から始まり、それぞれの日常がそれぞれの目線で動いていきます。

<ストーリー>
古くなった実家を2世帯住宅に建て替えることにした立花家だが、ひきこもりの兄・雅治(松田龍平)の居住スペースが問題に。父・修(木場勝己)はこれを機に自立すればいいと言い、母・恵子(風吹ジュン)は無理をさせたくないと擁護する。一方、妹・沙織(臼田あさ美)は兄の部屋をなくして玄関を二つにしたいと自分勝手な主張を繰り出す。話し合いがまとまらない中、ハウスメーカーの川村(井之脇海)の説得によりなんとか「2.5世帯住宅」の建設に向けて歩み出す。
そうして始まった新生活。ゲームの世界ではカリスマとあがめられている雅治だが、妹には「家事を手伝え」、中学生になるお年頃のめい・恵麻(白鳥玉季)には「キモい」と言われ、仕事をしていない“0.5”の存在に居場所はありそうになく……。

全5話で4話までみて、個人的見どころは

  • 引きこもり(龍平さん)のコミュ障ぶり、不器用ぶり
  • 姪の中学生(白鳥玉季さん)の繊細で多感な演技
  • 甥の保育園の一連の出来事と龍平さんのかかわり、世界観の広がりの流れ、やさしい
  • 姪と龍平さんのかかわりの変化やスピードも自然でどの会話もいい。どちらも成長・変化している感じがまたよき
  • 母(風吹ジュンさん)の慈愛、ひたすら慈愛とそれをわかっている龍平さん。これいいわ、、
  • 予算の都合で玄関が1つ、ハワイと北欧の争い(笑)が地味にじわじわくる
  • 主題歌、詩も曲もいい。工藤祐次郎さんの「たのしいひとり」。ゆるくてやさしいギターと声。

河原にふく風のような、日向のにおいのような、とてもやさしい物語。最終回が楽しみです。

年齢を感じさせない俳優さん

しかし龍平さんは年齢不詳だなと思う。作品を年齢別に並べよ、と言われても絶対正解できない。ひょうひょうとしていたり、目がきらっとしていたり、こわかったり。

最近の作品では「オリバーな犬」で兄弟共演してたのが観てる方も楽しかった。役どころも平和かと思いきやクレイジー。

今再放送している「あまちゃん」のミズタクが10年前なんて感じないほど、年とってないように見えるわ。。

あしたの喜多善男」「まほろ駅前多田便利軒」「大豆田とわ子と3人の元夫」このあたりの龍平さんがお好みの私、どれも自然にそこにいる人にしか見えない。ふらっとその町で会えそうな。

監督のインタビュー、からの

沖田修一監督…「南極料理人」の人か! 堺雅人さん主演のこれもまた素敵な映画でした。今作品のインタビューを読んでいたら、龍平さんとは2度目のタッグ、彼の持つ美学に魅せられてみたいなことをおっしゃってて(うろ覚えですいません)。

それで、1度目のタッグ作品とは何かなとみてくと…モヒカン故郷に帰るー これみたかったやつだ!ということでAmazonプライムでレンタル400円なり。こういう流れで作品サーフィンするの好きです。

↓ 断末魔~♬ 瀬戸内の島に暮らす両親が柄本明さんともたいまさこさん。これがまたいい。


柄本明さんのはちゃめちゃな「生きざま」がいい。もたいまさこさんの最後のセリフもいい。感動するというよりはこちらもじわじわ…じわじわやさしい、主人公と周りが少しずつ確かに変わっていく作品。

よき演者、監督、脚本、映像、音楽。

いろんな作品との出会いは楽し。それぞれの作品から演者つながり、監督つながり、脚本家つながり等々関連作品を掘り出して観ていくのもまた楽し。

 

↓ 今年イチ、犬神家の一族。あー岸辺露伴も観にいかなくては。。

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