春の陽気に誘われて…、京都文化博物館(ブンパク)で開催中の歌川国芳「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」。時代の粋と息吹に触れてきました。
歌川国芳 (うたがわ くによし)
江戸末期の浮世絵師。武者絵の国芳。(コトバンクより)
合戦や美人画、戯画など、おどろおどろしいものやかわいらしい猫・金魚の絵など。その世界観に触れたいと電子チケットを握りしめ(意訳:スマホのメールにフラグをたてて)行ってきました。
チケットは本館の1階で購入することもできます。電子チケットを買った人はスマホをもって直接4階へGO!
↓先日購入した雑誌の付録「国芳」くじらブランケット、愛用中です↓
烏丸御池駅から徒歩3分ほど。建物のレトロ感が素敵。展示は本館、別館の中は無料公開されていて、カフェもあります。
作品のみかた・撮影OK
最近は撮影OKの展示会が多いですね。スマホスタンバイで臨んだ私ですが、一眼レフ持参の方もおられてシャッター音が気になりつつ、撮影したい人と食い入るように見たい人との間に微妙な空気。
とはいえ割とスムーズにみることができました。お昼過ぎくらいにいったのですが、一周して戻ってくるとややひとだかり。1枚の絵に5人くらいの割合で混み合っていたので、写真を撮りたい人は早い時間がいいのかもしれません。
人が少ない = 作品独り占め + シャッターチャンス × 幸せな時間
人が撮ろうとしている作品と、自分が撮りたいと思うものが違ったりするところも楽しかったです。
私は平安鎌倉モノが好きなようです。源氏の、とか土蜘蛛とか、崇徳院の、とか義経がーとか。
国芳画。源頼光 土蜘蛛退治。
国芳画。龍宮玉姫之図。
国芳画。相馬の古内裏。
平将門の遺児の妖術モノ。怖い。おどろおどろしい。物語では等身大のガイコツが何体も出てきたという表現が、絵になるとこんな大きなインパクトのあるものになったそうです。(会場内解説ビデオより)
もちろんポストカードや図録も売っているのですが、なんだかオリジナルの迫力に撮らずにはいられない。デジタルでもっておくことによって個人で楽しむ分、PCの背景やLINEのアイコンに反映することができます。
国芳画。大物の浦 平家の亡霊。頼朝に追われた義経の前に平家の亡霊が…。今年の大河「鎌倉殿」でもこのあたりみれるのでしょうか。楽しみ。
こちらは芳艶画。白縫姫と崇徳院。崇徳院は天狗になっています。怖い。そして哀しい。
もっと血みどろ系のコーナーもあって「苦手な方はスルー」方式の部屋になっていました。絵の説明にどうして血まみれなのかが描かれているのですが、遊女との色恋沙汰が多かったです。
もちろん、お美しい美人画もありましたよ、と申し添えておきます。
おなじ合戦でも西南戦争モノや歌舞伎役者系はほぼみるだけでしたが着物や舞台の色使いなど、美しく眼福でございました。
↓国芳画。日本駄右ェ門猫之古事。三代目尾上菊五郎の役者絵。にゃー!猫がいい仕事しています。
ミュージアムショップ・戦利品
ここにも長居して3周ほどしてしまいました。猫のガラスのコップや豆皿は取ってはおいての繰り返し。
結局下の写真の2つ。シルクの猫扇子と国芳柄のドリップコーヒー(3つの柄×3=9袋入り)です。猫が風呂敷シリーズもあって、背景のピンクといい可愛すぎるぜ。また扇子が1つ増えてしまった。。でもいいの。どれも大好きだから。
会場のショップと、あと会場を出た後のブンパク内のミュージアムショップ、ここ、同じ国芳でも別のものも売ってたりするので要チェック!です。
今回は国芳の金魚の付箋や北斎のタンブラーなど、会場内のショップにないものがあって、お土産はこちらで買いました。百鬼夜行のミニサイズ(縦10セントほど)の巻物が4千円ちょっとで売られていて本気で悩んだ数分間。。ずっと巻物をみていたい。。ミュージアムショップに住みたい…。
おまけ・ブンパクカフェメニュー
京都文化博物館にある「前田珈琲」、観覧前に看板メニューのミートスパゲティを頂いて、とても美味しかった。そしてメニューにこんな↓のがでていました。おどろおどろしい見た目とは異なってその正体はベリーソースのシュークリーム。おいしそうではあったのですが、ランチタイムだったのでお腹いっぱい。もしまたいくことがあればチャレンジしてみたいです。
おまけ2・気になる展示会
ブンパクでは最初の展示=4階から始まり、3階に降りてきて、ミュージアムショップをでたら2階=出口となります。フロア移動はエスカレーターでベンチも置いてあるスペースにチラシがおいてあったりポスターが貼られています。
その中で気になったのはこちら。広島なのでいけそうにないですが「平家物語絵」。今大河で「鎌倉殿」、源氏側の視点で物語が進んでいますが、
アニメで「平家物語」も放映されていますね。FODで全話一気見をしたのですが(Netflixでも毎週やってます)こちらは平家視点。滅びゆく平家、奢れるものも久しからず。風の前の塵に同じ。
短い人生、楽しからずや。(意訳:みにいきたい)
↓前にブンパクにきたのは、昨秋のフィンレイソン展だった↓
↓着々と予定をこなす。オミクロンで一部いけなかったのもあるけれど、春から再起動!↓
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