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こんな時だからこそ「アタマをあげて」いこう

舞台・芸術鑑賞

読売演劇大賞のセレモニーのライブ配信を観ることができました。大好きな作品や演者の授賞式とスピーチ。おめでとうございます、野田秀樹さん、高橋一生さん!

読売演劇大賞・生配信

読売新聞社主催の演劇文化の振興のために創設されたもの。選考委員のノミネート、投票委員の投票という2段階を経て、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門の年間最優秀賞を決定します。このほか、新人を顕彰する杉村春子賞や、長年の功績や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞を設けています。(読売HPより抜粋)

たまたまスマホでみていたツイッターでハッシュタグ「#高橋一生」がトレンドにあがっていて、何事かと思ったらこちらの生配信のお知らせでした。急いで帰宅してスタンバイ、高橋一生さんは最優秀男優賞、スピーチをきける!

最優秀作品・フェイクスピア

2022年の受賞 読売HPより)

  • 大賞・最優秀作品賞:「フェイクスピア」(NODA・MAP)
  • 最優秀男優賞   :高橋一生 「フェイクスピア」の演技
  • 最優秀女優賞   :緒川たまき 「砂の女」の演技
  • 最優秀演出家賞  :上村聡史 「OSLO」「森 フォレ」の演出
  • 最優秀スタッフ賞 :伊藤雅子 「反応工程」「友達」「ジュリアス・シーザー」の美術
  • 杉村春子賞    :那須凜 「アルビオン」「春の終わりに」「ザ・ドクター」の演技
  • 芸術栄誉賞    :本多劇場グループ
  • 選考委員特別賞  :「桜姫東文章さくらひめあずまぶんしょう」(松竹)
  • 優秀賞受賞作、受賞者

優秀作品賞=「帰還不能点」「砂の女」「ニュージーズ」
優秀男優賞=阿部サダヲ、佐藤B作、松尾貴史、村井國夫
優秀女優賞=板垣桃子、倉科カナ、長澤まさみ、みやなおこ
優秀演出家賞=岡田利規、野田秀樹、日澤雄介、眞鍋卓嗣
優秀スタッフ賞=国広和毅、塵芥、長田佳代子、松本大介

アタマをあげろ!

昨年は3つほどの公演に出かけた私ですが、そのうち2つ(フェイクスピア、THE BEE)が受賞されて、1観客としてよい作品に出会えてありがとう!とお伝えしたいです。また、見ていない作品や受賞の方がたずさわったものを観てみたいという衝動も。

高橋一生さんの受賞スピーチとプレゼンターであり昨年同賞を受賞された山崎一さんのスピーチにもありました、フェイクスピア作中、最初の方に出てくるセリフであり、ラストへの大きな伏線、

アタマをあげろ!

このセリフを見るだけで泣けてしまう。これは、生きること、守ることを諦めなかった人が残した言葉。

今起きていることは決して対岸の火事ではなくて、ことの大小はあれども、それぞれいかなる場合においても決して横に習えにならずに自分の意志=生きる+守る を諦めない。

頭をあげろ!と、自らを鼓舞。矜持を忘れない。大切なものは目に見えない。

何を受け取りどう生かすかは私だけのもの。個々人で千差万別。

深く深く考える日もあれば、

日々の生活、例えばもう伊勢丹の紙袋を持つだけで「伊勢丹の雰囲気を愛する会」の会員、「食べっこ動物チョコビスケット♪」はお店で見かけたら歌わずにいられない(笑。大人計画「フリムンシスターズ」より)

多くの作品との貴重な出会いは「心にともし火をともされたような」感覚。読書習慣ともとても似ていて、少し前に読んだ禅の「自灯明・法灯明」にもつながっていきます。

野田秀樹さんのスピーチ

「生きること、生きようとした人たちの声、コトバ、物語」

フェイクスピアという作品も、これまでの作品もそうであったと語る野田さん。

フェイクスピアの執筆中に80歳を超えて自らの命を絶たれたお知り合いと、フェイクスピアでの橋爪さんの役どころ(地下に暮らし、久しく空をみていない)が重なります。

そしてフェイクスピアの最後に橋爪さんが空を見上げる。「いい天気だ」

今はもういない人たちが残した言葉、物語を戯曲という形でみせていただける演劇の世界。

送りたかった言葉をのせて作り上げる作者、演者、美術、音楽、照明、舞台装置、アンサンブルの皆様とそこにある空気と時間の一期一会、ライブ感。貴重でとても大切なモノを受け取る場。

1観客の私にとって「心地よく、時にとてつもない刺激をうける場」。こちらこそ、いろんな作品に触れさせていただいて、ありがとうございます!そしておめでとうございます!

 

↓観劇・感想↓ 2作品ともWOWOWでも放映されてますね。

↓高橋一生さんといえば岸辺露伴↓

↓読書習慣がわたしにくれたもの↓

 

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