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桜満開の奈良・浮見堂と2人のジェントルメン

京都・奈良

桜満開。浮かれて上ばっかり見てないで、足元にご注意。

 あをによし奈良の都は咲く花の~ほふがごとくいまさかりなり

桜の時期に奈良にいく用事がたまたまあって、まさに「においたつ桜の花々」を堪能してまいりました。まずは用事を済ませた場所からほど近い氷室神社にお参りします。

 

バス通りにも面しているのですごい人、東西南北から老若男女の観光客。でも奥の本殿はそうでもない?!

樹齢100年越えの枝垂れ桜は伐採されてもなお花を咲かせる神々しいお姿。。(観光客は素通り…)

本殿前ではお賽銭を入れると雅楽が奉納できる=雅楽が境内になりひびくというアイデア賽銭箱があったのでやってみました。

ちゃりん、ぽとり…。 数秒待つと雅な音楽が大音響で流れてきます。日本語でしか書かれてなくて「100円」が推奨のようですがこれ、はいればなんでもいけそうです(笑。だから日本語だけなのかな)

最推し・浮見堂

春日大社の1の鳥居をすぎて右(南)へ、少し上がって降りていく。桜の季節の浮見堂、何年振りだろうか。お昼前に到着。

 

桜の時期にまた来ることができて感無量、とても好きなスポットで何時間でもいることができます。

桜の季節もいい、紅葉もいい、昼もいい、夜(燈花会)もいい。

この日は平日だったのですが、週末を前に満開🌸、あちらこちらの桜スポットの前で結婚式の前撮りらしき金襴緞子の花嫁がちらほら。お綺麗ざます。

ボートもあるし、座るところもちらほらあるのでいろんな人がゆったりと桜を楽しまれていました。

座ってじっと桜を見る、あるいは語らう方々、自転車で池の周辺を周遊される方、じっくり座ってスケッチをする方。近くに広いのっぱらもあるし(飛火野)、トイレもあるし。普段は本を読むにもいいけれどいまは花を愛でるのが目にも心にもよさそう。いや~お弁当持参で半日はゆったりできる。鹿にお弁当をとられないように注意しつつ(笑)

浮見堂のむこうは春日のお山、神域です。なんだかお空から神気が溢れてるような感じがする

うっかり溝にはまって…助けてくれた2人の紳士

さて、駅へと向かう道すがら、能楽鑑賞の初心者の私は春日大社の1の鳥居の近くにある「影向の松(ようごうのまつ)」を拝ませていただくことに。参道のはじっこからあがろうとした足元がぬかるんでたようで(ちゃんとみてなかった)

つるっとすべって

ぼちゃん!

左足が溝にはまりました。泥につかまり動けない。そして右足もぬかるみにつかまって出られない。え~冷たい水がくつにはいってくるよ~、、と困っていたら

欧米人らしきジェントルマンが手を差し伸べて下さいました。ダンケシェーン、サンキューありがとうございます。と左足を溝から出すことができました。

左足を抜いたとたん、靴と足首を覆う泥(千と千尋のオクサレ様みたいな)に周辺の通りすがりの皆様から「Oh…」と憐れまれてしまいましたが、大丈夫、自分で何とかできるもん。たぶん…。お礼を述べてよれよれと近くのトイレらしきところへ。

その前にちゃっかり影向の松の写真を撮る(看板を読みそこなったのであとでちゃんと読みたかった)

能楽の舞台にある松の絵はこの松(を向かい合わせた鏡に写し取ったテイの絵)なんです。前におわす松(神様)にむかい能楽をおさめる。

影向の松は春日大明神が降臨されて萬歳楽を舞われたという謂れのある御神木です。近くで見たかったけれど、恐れ多いってことかな。

小さな、けれど清潔なトイレがすぐ近くにあって、手洗いのボウルでくつを洗うわけにもいかず…と困っていたら、奈良公園の管理をされている方が通りがかり事情を聞いてくださいました。

おじさま:「どうしたんそれ。。」と、ちょっと半笑い。

私:「影向の松をみようとしたら足を滑らせて溝にはまってしまいました」

おじさま:「!」

そして、お掃除するときに使う、足が洗えるくらいの低いところにある水道を使わせてくださいました。。。履いているズボンのすそも靴下もくつも水道の水で洗うことができて泥が落ちて助かりました。

おじさま:「えらいびしょびしょになってしまったけれど、これからどうするの?大丈夫?」

私:「歩いて乾かします!帰るだけなんで、大丈夫です!ありがとうございました。とても助かりました」

泥で汚してしまったところの掃除を申し出ましたが、こちらでついでにやっておくから大丈夫と送り出していただきました。何と有難く優しいおはからいか。

困った時にすっと助けて下さったこのお二人は春日大明神のおつかい?鹿?(違うw)

あまりにも自然な気配りと行動。私も恩送りをつなげていこ。

そして両足を滑らせても転ばず、けがもなく、片足が溝にはまっただけで済んだのは春日の神様のご加護でしょうか。足は濡れたけれど、とてもありがたい気持ちになった出来事でした。

しっかり食べて、おみやげは買って帰る

帰りに立ち寄ったいつもいくカフェ、ドリンクドランクではそこはかとなく自分の靴から”どぶ”のようなにおいがするような気がしないでもなく…、

テイクアウトのお客さんが多くて店内には私だけだったのでそそくさと軽いランチをいただいて店をでました。

チキンフィレのパニーニとカフェオレで1180円なり。冷えた足にしみるぜ。あったかいぜ~。

そして家人へのおみやげは氷室神社から浮見堂に向かう途中にある、天平庵の大和三山(三笠)。

賞味期限5日でなかなか買う機会のない、我が家では幻のおいしいお土産。帰宅して靴や服を洗ってすぐ1ついただきました。ふんわり甘さがやさし~い。

5こいり 975円。あんこがほんわり、やわらかくておいしいのです。

日ごろからストレッチなどで股関節を柔らかくしてたのもよかったのかもしれない。浮かれて上ばかりみないで、アラカンといういい年なんだからちゃんと足元を見て歩きなさいということかな。これから先の、転ばぬ先の杖(習慣)。セカンドライフは足腰大事。

↓ 能楽鑑賞はたのし

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