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文庫版を「紙」でじっくり読む。彬子女王殿下の英国留学記

くらしの雑記
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女性皇族初の博士号を取得された三笠宮 彬子女王。殿下のオックスフォード留学記が少し前に話題になって、文庫版がでてすぐ購入。紙で読みたい本。

彬子女王殿下

いつからかこの方のきりっとした感じや歌会始などでの個性的なお着物姿の素晴らしさに、おそれおおくも1ファンとなり数年。

毎月寄稿されている「和楽WEB」のコラムは日本美術とそこに根付く文化継承などがわかりやすく伝えられていて、楽しみに拝読しております。

その彬子女王殿下がイギリスのオックスフォード大学に留学され、博士号を取得されるにいたったさまざまを綴られた本が2015年に刊行され、今回2024年に文庫版が出版されました。

こちらの本の存在はX(旧Twitter)で少し前にバズった際にその”ひきつける文章・表現”に魅せられ知りました。是非留学体験を拝読したいと思っていた矢先の文庫版の出版のニュースにとびつきすぐにAmazonで注文。実際にこのXで話題になったことがきっかけで文庫化していただけたようです。ありがとうPHP文庫!ありがとう、殿下!!ありがとう、Xでつぶやいてくださった方といいねをされた同志よ(文庫版にむけてのやりとりがあとがきに追記で掲載されてます)


イギリスでの生活や博士号を取得するまでの大変な道のり

ご本人も著作内で「苦労したことを忘れてしまう性格」と書かれていますが、それでもなかなかに苦労の多い、そのぶん実りの大きな留学生活だったようで、それが今日にも続き ※女王殿下は日本美術や文化に関するさまざまなお仕事・役職をお持ちでご活躍をされています 日本美術と文化の発展・継承を支えていらっしゃるのが素晴らしい。

読むほどにこちらも胃が痛くなってくる、そのご努力のさまはおそらく一部しか綴られていませんが真摯に取り組まれるお姿には敬服至極。ほほえましく笑ったり、庶民のひとりとして入国審査でのやりとりにおおいに「わかる~」と思ったり。カーティシーはできませんが(笑)。

ご専門分野の日本美術については海外の方の浮世絵や襖絵の鑑賞の仕方(そもそも鑑賞する”環境”という考え方がすごい)や殿下のお気づきになられた内容に驚くばかり、知らなかった。。なるほどそうですね、若冲もジョー・プライス氏のコレクションから再評価につながったんですよね。。作品を観る、めでる。当時の背景を知る。大事な視点。

多くの日本の美術品が海外に流出し、その価値を日本人が認識して(できて)いない。著書でもWEB記事でも、大切なことを教えて頂いています。

あともう少しで読了。正倉院の琵琶のしおりをはさんでカバンにしのばせます。

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