去年につづき、春の大神(おおみわ)祭、後宴能へ行ってきました。美しすぎて、荘厳。
大神祭(おおみわまつり)とは
2千年来の伝統を有する重儀…といただいたパンフレットに記載されていました。毎年4月8,9,10日にもよおされる神事で、最終日の後宴能は10日の正午から夕刻までおこなわれます。
昨年は能楽堂のみだったのですが、やはり三輪の神様へのご挨拶は必須。今年は少し早めにいって、神気溢れる大神神社にお参りをしてきました。ちょうど大神祭の神事のさなかで、本殿にて宮司さんや巫女さん方が神楽と舞を納められているところを拝ませていただき、ありがたや。
先日、夫の還暦の厄払いに訪れたときもそうですが、神気溢れるお社に、お祭りということでより清々しい空気を感じました。
大神神社にお参りし、狭井神社で神水をいただいて。健康で今年もお参りできたことに感謝、家内安全、そのた諸事、精進いたします。
令和7年・後宴能
今年も無事、入館証をいただいて。4月10日。11時に門が開き、11時30分に能楽堂の扉が開きます。自由席なのですがあわてずゆっくり、各自お好きなお席へ。
正午から一度休憩をはさみ、15時半くらいまで。番組は
- 翁(金春流)。謡のみで朗々と。
- 狂言 福の神。安定の茂山茂さん、宗彦さん、逸平さん。シアワセの秘訣は早起き・慈悲・夫婦の和合と人への付き合い。そして福の神様へお酒をお供えすること。おめでたい面をつけた福の神様からめいいっぱい福をいただきましたとも。
- 能 三輪(金剛流)。金剛永謹さんの静かな舞姿にα波がとまらないなど。前場の縫箔のお召し物も美しく、後場の三輪大神の御神霊のお召し物は大神大社の巫女さんと同じ?厳かで幽玄にみちた、この世ならざる空気をまとわれて、ふわふわと酔いしれたニワカ観能の私でした。
休憩のあと
- 仕舞 嵐山(金剛流)。金剛龍謹さんの迫力や。
- 能 野守(観世流)。大槻裕一さんの前後の温度差、鏡をもちいて圧巻・神気溢れる鬼神でございました。
休憩時間はロビーでなにか軽くつまんでおられる方も。自販機とソファがあります。
終演後、紅白のおもち(御供)をいただいて、会場をあとにします。昨年袋からお餅が飛び出し(落とし)た私でしたが(もちろん持ち帰って焼いていただきましたよ)、今年はしっかり封がされていました。おっちょこちょい対応・配慮ありがたや。
私を含めてソロ活の老若男女がちらほらいらして、昨年は謡をされている方にお話を伺えて、今年は仕舞をされている方と話す機会がありました。ニワカ知識なので伺う一方、知らないことを教わるのは楽しいです。また、お話の機会はなかったけれど、囃子にあわせて”音の鳴らない手拍子、エア大鼓”をされているお若い女性がいらしたり(タイミング完全に一致してた…けどw)、和の文化のすそ野の広さを感じたりして。
夕方から夜にかけて雨との予報だったので着物は諦めて正解でした、帰宅直後に雷雨⚡。
また来年も伺いたいです。
↓ 昨年の大神・後宴能
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