スポンサーリンク

50代 早期退職を決めました

若草山ハイキング夫早期リタイア前後

なんとなく先にある「老後」をぼんやり考えることから始まり、自分の状況を確認していきました。

 

50歳になるあたりからなんとなく先をイメージしながら少しずつ準備したこと、それがリアルに実現につながりました。老後を検討しながら、55歳での早期退職を決めるまでの準備事項について、備忘の意味も込め私の体験を書いていきます。

50歳時点の私の状況

・私 :会社員 管理職

・子供:子供が大学進学(翌年一人暮らしを始めることになる)

・夫 :勤め人(翌年リタイアし新たな挑戦をすることになる)

子供が大学生になったことで親子ともに解放感でいっぱい、学費は何とか確保して、私自身も大きなプロジェクトに差し掛かっていた時で、この時は57歳、つまり7年後くらいのリタイアを想定していました。

その想定も翌年から一人暮らしと夫のリタイアでさらに出費が増えることに。それでも、後述する「ライフプラン」を日々更新することで、いつリタイアすると老後の生活が成り立つのかのシミュレーションをすることが日課に。

資金計画(いつ、どんな出費があるか)

50代にもなれば、だいたい先が見えてきます。3大出費イベントと言えば、「教育・住宅・老後資金」。

子供の進路でだいたいの費用とどこから捻出するかを決めていきます。塾や受験費用についてあともうちょっと、という時にダブルインカムだと捻出しやすいのは確かでその利点は多くが育児・教育分野に費やされました。いつまで学費が必要かその規模の予測は少し多めに見積もります。

あとは家のローンや今後の補修の資金ですね。いつ完済するか、あるいは利率が低いのでおいておくか。 リフォームの時期と規模。特に水回りは必須ですからあちこちネットで相場をみていました「xxリフォーム 相場」でネット検索しておおよその規模をつかみます。

老後資金は趣味や車にいつまで乗るのか、加えて介護資金も「もしも予算」として計上しておく必要があります。

 早期退職にあたり、こちらの著書「定年前後のお金の正解」を擦り切れるまで(!)何度も読みました。Kindleで買ったあと、リアルの本を買いなおしたほどです。具体的には退職金にかかる税金、国民保険の種類と選択の方法、退職時期を見極めるための計算式(用意できる費用と掛かる費用の具体的な計算方法)など、これでもって早期退職の判断をしたといっても過言ではない、おすすめです。

 

 

子供が社会人になったあとは昔と違って結婚出産の価値観も人それぞれ。親のお祝い事、自分たちの銀婚式くらいでしょうか。ここで大きな出費がもうほぼなく、医療費の準備くらいかということがわかりました。 老後の介護・医療費+αを呼びにおいておけば、あとは生活費だけです。

老後の生活費、退職前後の収入の想定

何歳でリタイアするとしても そのあと出費がどう変わるのか。今の生活費とリタイヤ後の生活費をしっかり把握します。下記は月25万円とした際の例です。

生活費の変化:夫婦で1か月あたり25万円の内訳
①食費      6.5万円
②住宅費       1.5万円 ※持ち家・賃貸の平均値
③光熱・水道費  2.6万円
④保険・医療費  1.5万円
⑤交通・通信費    2.3万円
⑥教育・娯楽費    1.7万円
⑦税金など    3.9万円
⑧その他       5万円
出所:総務省「家計調査(二人以上の世帯)2021年2月分」 無職世帯の平均を8カテゴリに編集

我が家の場合、ざっと計算して60歳までは30万円/月、保険の支払いがなくなる60歳以降はおそらく化粧品や被服費もおさえられて25万円/月くらい年間300~360万円に上述の予備費(もしも資金)を確保できれば、リタイア可能です。

まだまだスリム化・倹約余地ありですが、ちなみに「⑧その他」には日用品、化粧品代、美容院、交際費、被服、旅行、車検代。…あふれますね。。

  • 今までふるさと納税で賄っていたお米やティッシュ→買わないといけなくなるがお米はあまりいらなくなる(糖質制限)
  • 医療費 → おそらく増加
  • 旅行→ 年に1回か2回でいい我が家。たまに南国か北国かを想定。マリオットSPGとANAマイルでできるだけお金をかけずに楽しむことにしました
  • 年金→ダブルインカム夫婦なので年金はそれぞれにあり、65歳以降の生活費は十分賄えそうです。これはダブルインカムを続けてきた強み。

自分の強みと弱み、趣味ややりたいことの棚卸

「職務経歴書」のサンプルをネットでみながら、今までの仕事を棚卸して一覧化してみました。心理学の本などを読んで、過去の研修資料などを引っ張り出してきて自分の強みと弱みと趣味とやりたいことをスマホの「メモ」を使って時間がある時に追加。

趣味らしい趣味もないと思っていたのですが、書き始めてみると出てくるものです。
↓「早期退職後のやりたいことリスト」。やりたいこと、再発見

棚卸をしたことで「もうリタイアしてまったり暮らしたい、プチ移住もしたいし コロナが明けたら海外プチステイもしたーい、健康なうちに」という思考になったのでした。

ポートフォリオを作ってみた

◆ 定年まで働く場合
GOODポイント… 老後のマネープラン安定
心配なこと   … 心身大丈夫か。 体調もたないかも
◆早期退職する場合
GOODポイント… 心身安定。シニア市場で何かするなら早い方がいいのかも
心配なこと   … 老後資金に問題がないか、要試算
2つのケースは相反しています。
これからの健康のことを思えば早期退職、そこにむけて資金面の不安が払しょくされるかを確認することにしました。

ライフプランに書き起こしてみる

さてここまで来たら、本当に自分のプランはイケているのかを検証する必要があります。 どこかで生活費破綻となると悲しい老後になってしまいます。ここで以前研修でもらった「ライフプラン」にいろいろアレンジを加えたものをExcelで作りました。

上段に1,2で書き出した年ごとの家族それぞれの年齢とイベント(受験とか入学とか卒業とか)を記載して、

左端の項目を見ながら3で算出した収入と支出を書いていきます。次にこのEXCELシートをいくつかコピーして

①60歳まで働くパターン ②(例えば)57歳で辞めるパターン ③今すぐリタイアするパターン を作ります。

コツは収入は控えめ=固め、支出は多目=リスク含みで入力すること。例えば大学費用は私立想定にしておくなど、予定が変わってもある程度カバーできるようにします。

リタイア後にどれくらいの収入があればいいのかを見る

パターン毎のグラフがこちら(サンプル)です。5.で入力した数字が①60歳退職②57歳退職③いまやめるの3つの表を作成してそれぞれの資金残をグラフで表示されるようにします。4.で決めたことを念頭に収入枠を変化させて「シミュレーション」をします。Excelの基本的な機能・操作で作れますので、数字をいれるとグラフが大きく動いて面白いです。

キープしておきたい予備費=ピンクの横線は「もしも資金」として確保しておきたいライン。介護だったり、家の補修が予算よりもかかるケースなど。日々票の数字をあれこれいじくってグラフを動かしてシミュレーションします。

グラフで見える化したことにより、早期退職の時期や必要条件がみえてきました。

  • パート程度の収入は必要か、どれくらいか(例えば55歳~60歳まで月10万円だったらどうか、など)
  • 投資のリターンをどれくらいで想定するか(3%~4%?)、+収入は必要か
  • がっつり就労前提=転職するとどうなるか。しない選択とのGAPをどう感じるか。どんな転職ならやろうと思えるのか、それなら今の職場で57,60まで働く道を模索できないか
  • キモチ的にはどうなのか(今の会社で60までってありなのか)

などなど、自分のやりたいこととやりたくないことをじっくり考え意識することで日常生活で必要なことのピースがはまっていくような感覚がありました。

そして、このグラフを作ってしばらくすると、会社から「希望退職の募集」があり、退職金の上乗せについて発表がありました。

試算してみると、定年まで働くのと今やめるのとでマネープラン上はイコール、つまり、心配ごとにあった「老後資金に問題がないか」がクリアできました。なんと!ひきよせの法則?

背中を押されフリーランスの準備にはいる

シミュレーション上、57歳で辞めるよりも少し早めても資金面で問題なく、なにかやりたいことを始める面でも早い方がよいだろうということがわかり55歳での早期退職を決めました。どんな形でこの先何をするのか。少し肩の力を抜いた生活の中でゆっくりと考えます。

60歳まで5年、年金開始の65歳まであと10年あり、それまでに「長く続けられるなにか」ができれば、人生100年時代にあった自分の生き方、セカンドライフへのシフトへうまく舵がきれるかなという思い。長すぎた会社員生活にピリオドをうち、何をしてもいいという状態はもう、わくわくしかありません! 大それたものでなくてよいのです、長く、楽しく続けられるもの。

 

↓WEB制作の学校に通ってみた

↓和の文化を学ぶのもよさそう

コメント