「整理するとは捨てること」。江戸時代の藩替えの為の資金ぐり・足・段取りをどうやってすすめるか? 史実を題材に、星野源さん主演の映画から学ぶ、節約、捨てることの考え方。
引っ越し大名!とは
Netflix他で観ることができます。以下、Wikipediaより作品概要抜粋。
生涯に7回もの国替えをさせられ、“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩をモチーフにした土橋章宏原作の小説『引っ越し大名三千里』の映画化で、監督は犬童一心、主演は星野源
犬童監督は「のぼうの城」もよかったですね。
たまたま出演されている高畑充希さんの昔のインタビューを目にして、乗馬した時の必死の顔とか廊下を滑るシーンを突然作られて困惑したなど、ちょっとみてみたいなと。そこで思わぬ節約の妙に触れることができました。そのエッセンスをば。
名言:整理とは捨てること
引っ越しの費用が莫大にかかるところに、石高を半分以下にされることから、できるだけお金を使わぬように算段しなくてはなりません。いろいろあって段取りが付き、まずは「運ぶもの」を半分にして費用を浮かせようとします。
それぞれ、各自の持ち物から「不要なモノ」を見極めるお役目でずかずかと家・蔵に入って整理していきます。
例えば
- 南部鉄瓶 → 新しいものがあるので古いものは不要として没収、転売してたしにする
- 書庫の本 → 頭の中に入れたものは手放す(焼く)
- 美術品(壺・皿など) → 現物を見ずに「目録」を自分で作ってみて、そこに書き出せないもの=覚えていない、不要なモノとして没収、転売対象に
きちんと本人の納得の元、というのがまた素晴らしいし、転売して引っ越し費用のたしにするところがよいですね。
知識は使ってこそ
お金のかかる人足(運ぶ人)を新たに雇わないで済むように、武士に人足をさせる。最初は抵抗にあうも、お金がないこと、この先の苦労を自分たちの子供の世代に背負わせたくない、と説得します。商人に借金を申し込み、しぶる相手にある商売を持ちかけて、商談として成立させる。
石高が減る→一部お役御免となる武士たちには「武田の策(帰農の策)」を用い、石高が戻ったら呼び戻す約束をし百姓になってもらい、後に帰農を実行するなど、誠実な態度で仲間を増やしていろいろな難題を乗り越えて、無事引っ越しを果たします(何度も)。その工夫と機転、やりきる姿勢の根底にあるのは「知識」。ずっと書庫の番をしていたので、書物の知識の量がすごい。そしてそれを使うタイミングがどんぴしゃ。
知識のみならず、機転をきかせて人心をつかむ人が大成する話は、「殿、利息でござる!」という阿部サダヲさんと永山瑛太さん主演の映画、原作共に素晴らしいですね。日本人の美しい心。
総じて思うのは、知識は持っているだけではなくて、使ってなんぼ。そして周りの納得あってことをなす。
いつか、サ高住にいくときは
終の棲家はサ高住、これを想定していますので、いつかは半分どころかそれ以上手放さなければなりません。平屋へのリフォームも立地上難しい我が家。自分の足腰の健康状態と徘徊範囲によって、明らかに不要となるものは納得もできますが、あれもこれもと執着していたら周りが困る。
それでも少しずつリタイア後の生活の変化を機に断捨離を進める機会も多く、これから先の生活に必要な「スペース」ができつつあります。先日の休日は家族も参加して「靴」を半分捨ててシューズボックスがすっきり!まさに「整理とは捨てること」。あくまでも不要なモノを手放して、楽しく身軽に。
↓断捨離眼、開眼!娘に譲るもの以外は手放していく、増やさない決意↓
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