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「木曽路はすべて山の中である」~読書沼へ~

くらしの雑記

大和田伸也さんの渋い声で何度もCMで流れてくる「木曽路はすべて山の中である」で始まる物語は、島崎藤村「夜明け前」。 受験用に作者と作品の組み合わせで覚えていただけで読んだことはなかったので、手にとってみました。本とのご縁ってありますよね。

夜明け前

概要(新潮文庫より抜粋)

山の中にありながら時代の動きを確実に追跡する木曽路、馬籠宿。その本陣・問屋・庄屋をかねる家に生まれ国学に心を傾ける青山半蔵は偶然、江戸に旅し、念願の平田篤胤没後の門人となる。黒船来襲以来門人として政治運動への参加を願う心と旧家の仕事に挟まれ悩む半蔵の目前で歴史は移り変わっていく。著者が父をモデルに明治維新に生きた一典型を描くとともに自己を凝視した大作。

島崎藤村を読んだことがなかったのですがこの紹介文とタイトル、いいですね~。

私がこの作品に興味を持ったのは、冒頭のCMの声、というより内容。木曽路。そこに惹かれた理由は昨夏、自転車で中山道を完走した 交通系ユーチューバー スーツさんの動画です。

木曽路を含む全宿場の紹介をされていて、いつもながらの独特の語り口と知識量に敬服しつつ、自分も行った気持ちになって印象に残っていたということがあります。

確かに木曽路って山の中だったなーと。(行ってないのにw)

こうやって、点と点で興味の湧いたものや出来事がつながっていくのはおもしろいですね。旅もそんなに好きではなかったのに、鉄道や明治時代に整備された道、今の時代の便利さ、ありがたみ。

↓最初(日本橋)から見るのがお勧め、道中のハプニングもおもしろい中山道 自転車の旅↓

図書館へGO!

ここで読み聞かせの商品を買わずに(!)、本を借りに行くのがリタイア民のスタイル。ウォーキングを兼ねてWEBで予約した本を図書館までとりにいきます。

「夜明け前」は4冊。第一部の上・下、第二部の上・下(新潮文庫、改編版)。

2週間借りることができるので、2冊ずつとして第一部の上下巻を借りてきました。

自由に、沼にはまり放題

行ったことのないところに思いをはせて、今度いってみようと思う作品との出会いもあれば、よく知っているところが舞台で、その歴史に驚くこともある。作品を楽しむところからリアルな世界につながる、広がりを味わう。この感じがとても好きです。

そこに加えて今回は「YouTubeで行った気になったところを舞台にした作品」に触れる、思いをはせる。そこで生活している人の物語を楽しむ味わい方がまたひとつ増えました。楽しい!

そんな作品に触れ放題、本を読むのも映画を見るのも日々自由。「何をするのも自由」はリタイア民だからこそ。あっちこっち寄り道しながらその日やりたいことを優先できるのはほんっとにいいですね~。 「やらなければならない」ことがない生活。

YouTubeで旅に浸らなければひっかかることのなかった木曽路、大和田伸也さんが冒頭の「木曽路~」をCMで流さなければひっかからなかった島崎藤村。出会いがなければ一生読むことがなかった大作にご縁を頂いて、読書に没頭することとします。どのブックカバーつけようかな~。

↓旅をしたキモチになる、YouTubeのお勧め↓

↓ブックカバーをなおしなおし使う↓

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