今年2回目の観劇は NODA MAP フェイクスピア。主演は以前から舞台を見たいと思っていた高橋一生さん、そして白石加代子さんや橋爪功さんが脇を固め、所せましと野田さんが駆け巡ります。
大阪上本町の新歌舞伎座へ行ってきました。客席と舞台が近くて、劇場の方も「番頭さん」みたいな方でお客さんのスマホ扱いのあしらいもお上手。
直前のチケット入手
昨年(2021年)、大阪では中止になった高橋さんの舞台(天保12年のシェイクスピア)以来、今回も気になっていた舞台ではありましたが、このコロナの情勢もあり当初チケットを買っていませんでした。7月に入り東京公演の熱をSNSで知り、これは行けばよかったな、、と公式のサイトを眺めていたら「公式リセール」なるものを発見、その時は1公演数枚~数十枚でていて抽選とはいえ思わずクリック!無事チケットを入手したのでした。入場もスマホでできますし、なんともデジタルな世界になっていました。
リセール!抽選でしたが売り出し直後だったのか当たりました!
チケットをスマホで画面表示すると入場時に電子スタンプを押していただけます。なんともデジタルな世界
舞台 もはやさすがとしかいいようがない
始まる前から客席に流れるジャニスジョップリンやアレサフランクリンなど、いい感じの曲が流れていて気分が上がります。
開始早々驚きました、いつのまに現れたのかわからなかったです。そして最初のシーンとラストのつながり。
野田さんの動きのシャープなこと、高橋さんの声の種類・表現の豊富なこと、白石さん・橋爪さん他本物の俳優の怪演と美しく次々と場面が変わる舞台芸術を目の当たりにして、2時間強でのノンストップ、魅せられ引き込まれました。題名はフェイク…ですが最後のクライマックスは史実・事実に相当寄せておられ…”永遠と36年前”、観客は私も含めて40~50代以上とお見受けする方々も多くおられ、当時ニュースで何回も聞いたあの声・コトバの一群が高橋一生さんの真摯な声で再現され、当時を思い出しました。東京と大阪で公演されたことで関係のあった方もいらしたかもしれません。フェイクに踊らされている場合ではないよ、事実をしっかり見つめて、取り込んで、生きねばと心に灯りがともされたような、素敵な戯曲・公演でした。
カーテンコールも何度も出てこられ(大阪公演あるあるです)、スタンディングオベーションの中 演者の皆さんの笑顔も見れてよかったです。マイクなしで劇場中によく通る声で、表現者・プロの所業に触れて満足・満腹でございました。やっぱり舞台は良きです。
おまけ:観劇の持ち物と戦利品(?)
劇場は冷えることもあるし、少し暑いと感じる時もあります。
ひざ掛けになるストール、扇子、小さいペットボトル(水かお茶)、ハンカチ(泣きますから)、眼鏡、オペラグラス。チケット(紙かスマホだったら充電を十分に)。お財布、交通IC ですね。
席に着いたら ペットボトルをすぐ出せるようカバンの上において(咳止め用。がさがさ言わないように)、膝の上にストールとハンカチとオペラグラスを置いてスタンバイOK! っとここまでを手慣れた様子でさささっとこなすのが通というもの、私も修行中です。
戦利品…といいますか、カーテンコール(6回も!)の間ずっと拍手をしていたので、ゆ、指輪が ゆ、、歪んでしまいました。観劇時の注意ポイント。指輪は片方の手だけか合わせる手にご注意を。
コメント