スポンサーリンク

【舞台】THE BEE、狂気に堕ちる阿部サダヲ

舞台・芸術鑑賞

舞台にいく・チケットを買うかの決め手は、1に演者、2に脚本、ということでこの方が来阪する大人計画の公演をはじめここ数年ほぼ観てます、な阿部サダヲさんNODA MAP・今回は番外公演で9年ぶりの再演、海外でも複数公演されている野田秀樹さん作 ”THE BEE” の公演に行ってきましたのでネタバレをおさえた感想をば。

THE BEE 大阪公演

出演は阿部サダヲさん、長澤まさみさん、川平慈英さん、河内大和さん。演出は野田秀樹さん。

ストーリー

ある日、平凡なサラリーマン・井戸(阿部)の留守中に、凶悪な脱獄犯・小古呂(川平)が井戸の妻子を人質にして家に立てこもるという事件が起こる。井戸は妻子を救出するために百百山警部(河内)率いる警察に頼るが、小古呂の妻(長澤)も巻き込み事態は思わぬ展開に…。

■大阪公演は 2021/12/16-12/26 ※東京公演は終わってます

私が行ったのは大阪2日目ですね。平日のチケットが取りやすいかと思い申し込み、前から4番目をゲットしました(B列が1番目)。今回もデジタルチケット。スマホアプリにて入場します。チケットを忘れる心配がないのでいいですね。

↓入場時アプリでチケットを見せる

↓受付電子スタンプ(蜂のスタンプ!)

■場所はナレッジシアター。グランフロント大阪の北(奥)で平日昼間は人もまばら。

演者の”圧”

70分ちょい、後半はちょっと息をするのも忘れるくらいぺったりと冷たいものが身体にへばりつく感じが続く。

止められない、止まらない、狂気の沙汰。なんでこうなってしまったんだろうか。何をみせられているんだろうか。

このお芝居が911がきっかけで筒井康隆さんの「毟りあい」がモチーフと聞いて、事前にもみていたけど、観劇後に改めてインタビューや公式WEBをみると、、ああ、この世で普通に行われていることなんだな=狂気の沙汰 とハラにおちる。

阿部サダヲさんの狂気、長澤まさみさんの妖艶さ

このお二人は昨年観た松尾スズキさんの「フリムンシスターズ」以来でしたが(当たり前ですが)全然違う。(こちらもとてもよかった、たべっこ動物の歌が今でも歌えるほど)

はじける長澤まさみ、壊れる長澤まさみ、妖艶に倒れる長澤まさみ…。そして静かに、確実に狂っている阿部サダヲ。狂っていても顔は洗うしごはんは食べるしxxxはする。普通に同じトーンというのが恐ろしいを通り過ぎて日常になってしまっていることに麻痺していくのは私たち観客。。誰しもが持ち得る狂気のカケラ。

阿部サダヲの「剣の舞」は続く。

ブレーキが壊れている。

止められない、止まらない、狂気の沙汰。なんでこうなってしまったんだろうか。何をみせられているんだろうか。(2回目)

演出も相まって、しばらく「鉛筆」が怖い。。楽天カードマンのCMが怖い。。

NODA MAPはいつも見終わってから考える。何日も考える。「逆鱗」しかり、「フェイクスピア」しかり。 観劇後にご飯を食べようと思ってたのにしばし考えにふけり梅田を彷徨ってしまった。

毎日「当日券」があるそうです。この年末、日常に隠れた狂気にそっと、いや、いやおうなしに触れてみませんか?

おまけ・平日の観劇

平日は年齢層がぐっとあがっている感じ。私(50代)よりも上の世代が多い。みなさんあれでしょうか、全x闘の時代の方々でしょうか。ぴりっとした大人。こちらの圧もすごい。

E列まではフラットな座席だったので、寝転がっている長澤まさみさんがあまり見れず(前の人の頭が舞台中央にかかっていて、なおかつ左右に動くためほぼ見えず)これだけが残念。観劇される方は頭を動かさないで…(懇願)

しかし久々の前方席、オペラグラスいらずで演者の目の輝きまで見れて、眼福でございました。

WOWOWで2022年春放送されるそうな!すご。

↓7月のNODA MAP↓ フェイクスピア。今月(12月)WOWOWで放送されますね。 

コメント