スポンサーリンク

年末の楽しみは「岸辺露伴」。映像とストーリー、表現の妙

舞台・芸術鑑賞

年末恒例になってきたNHKの「岸辺露伴は動かない」。3年目の放映決定に静かに歓喜!その素晴らしき世界観を今年も味わえる。

実写版のお手本

原作は荒木飛呂彦氏。アニメにもなっていて、主人公の漫画家 岸辺露伴を高橋一生さんが演じられています。

原作アニメよりもやや乱歩味があるような、現実世界からひょこっと別の世界の扉に引き込まれる、いや自らの好奇心がおさえきれずひきこまれに行く露伴の感じがとてもよいです。色を原作よりも抑えてところもとてもよい、いで立ち姿よ。

演者の高橋一生さんや飯豊まりえさんのお芝居や間がとてもよい。

プロデューサーがアニメ版と同じ小林康子さん。実写化=現実世界とのぎりぎりを攻めている感じが見てる方をその独特の世界に誘い込んでいきます。

2020年は3話、2021年は3話。今年2022年もやってくださると発表があったときから、12月末が待ち遠しくてたまりませんでした。

 岸辺露伴は動かない。2022年12月26日(月)、27日(火)22時~。NHKで。

※タイトル映像こちらからお借りしました

映像もいい、ロケ地、露伴の邸宅もよい。演者の衣装も音楽も、各話ゲストもとてもよくて、実写化によくある「あああー--(残念な気持ち)」がひとつもありません。

もちろん原作そのものを知らなくても、単体として1本でも十分楽しめる。濃厚で上質な映画を観たような、緊迫のジャズセッションの後のような作品にまた会える。原作とのアレンジを楽しむもよし、先がどうなるの??と露伴先生と一緒に巻き込まれていくのもまたよい。

過去放映分はNHKプラスかAmazonプライムでもみることができます。

乱歩味(らんぽみ)ある映像

映像が全体的にしっとりしていて、往年の松本清張シリーズ、よりももっと深みがあって。

お話の現実・非現実の境目があるようなないようなところが江戸川乱歩的な感じに見受けられて、これもとても好み。

原作から少しアレンジを入れていたりと無理ない現実・非現実感のバランスにうなります。

それぞれの才能が高みで融合すると、こんなにも素晴らしいものを見せていただけるのか。

極上のエンターテイメント。外は吹雪いておりますが、おうちで(いまは病院ですが)ぬくぬく・ほくほくしながら見られるなんて、

いい時代だな~。

 

コメント