たまには「脱デジタル」。本や雑誌は今でも入院生活に欠かせない。
(病棟からの)外出許可
入院してかれこれ2週間
しばらく個室で安静に過ごしていたのですが、経過を見て院内の売店に行けることになりました。入館証、ゲットだぜ。
外来のない時間、土曜の夕方にこそっと売店まで降りていく。
季節が変わって、数人いる人の服装は、ダウンとか厚めのコート。そうなのね、、寒いのね、、とやっと実感する。
売店としてはいっているコンビニで、足りなくなった洗剤やシャンプーを買いつつ、
ふと雑誌コーナーをみると、各種一冊だけおいてある雑誌の中に「婦人画報」発見。
表紙がいいですね、新年を寿いじゃってるわ~、お能だわ~と手に取り購入。
雑誌、重い。。
久しぶりの読み応え。そして重い。まだ美容院がIpadを導入していないころ、膝に大きなクッションをおいてくれてそのうえで読んだことを思い出しました。重いよ。。。パラマウント風ベッドを少し起こして読むことにします。
お能の記事や着物の記事、付録として使えそうな年賀はがきも入っていて、なかなかよき。持って帰るの重そうですが頑張って家に持ち帰ろうと思います。
電子書籍での配信もされていますねそういえば。ひさびさの紙の本、視界一杯に広がる記事やグラビアもたまにはいいですね。
ついに積読にも手を出した
続いて、これまで積読(つんどく)として「いつか読む」から脱していなかった本、
「泉鏡花全集」にもやっと着手。
やっと重い腰があがっての鏡花。やはりいいわ、、この世界観。
映像が浮かび、ここが病院であることを忘れます。
この分厚い全集はとりあえず買った3冊のうちの1冊目。
正倉院展でゲットした琵琶の素敵なこの栞。この本にぴったり!失くすといけないので家に置いてきた。
これを機会に 有閑読書マダムとして、読み進めることに。
↓ 「夜叉が池」を見てから、登場人物の女性がすべて玉三郎さんで再生されてしまう。たおやか。
せっかく長い自由時間があるのだから
リタイア生活とそう変わらぬ入院ライフ。
ありがたいことに体調がよく、食欲もある。そんな中だからこそ
なにかこの時間を有意義に過ごせないかな、、と考えていたところ
今回の雑誌購入がきっかけで、能について知識を深めておくことにしました。
山本能楽堂さんのYouTubeページ、お気に入りに入れていたのですがこれを少しずつみていこう。
能の作品解説があり、初心者でもわかりやすい。見るものが自由に感じればいいというお能、確か薪能の時にそんな風に伺いました。妄想には自信あります!
それでも一通りの解説を伺ってみるというのもよいとおもう。
初めて拝見したのは「翁」。春日大社にて。これからも流派により、演じ手により、私自身の心境により、何度見ても新たな発見があるはず。
眠れぬ夜にも
スマホだと画面が光って脳が興奮することでなかなか眠れなくなったりするようですが、
本だと適度に読み進めると、いい感じに目も疲れてきて睡魔がやってきます。これもよき。1日に読める量が自分で測れる。
たおやかでおどろおどろしい、月夜の水面をたゆたうような鏡花の世界に浸って眠る日々。入院生活は続く。
↓ 妙に眠れない、読後感のある本
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