三部作、全5冊、壮大過ぎた
三体とは
著者の劉慈欣(りゅう じきん、リウ・ツーシン )は、中華人民共和国のSF作家。
「三体」は2006年に書かれたSF作品で、2015年にヒューゴー賞に輝き、日本語版は2019年に発売、今年(2024年)Netflixで実写版が始まった。その実写版の冒頭の描写に引き込まれて内容をちょこっとみてこれは原作を読むべしと図書館にいったのが3月、GWを経て5月中旬に全作読み終わりました。いや~、、感嘆。Wikipediaに三体Ⅰのあらすじ(ほぼ全部?)掲載されてますね。。
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- 三体Ⅰ:…ことの始まり。地球が三体世界に狙われる。三体世界とは。
- 三体Ⅱ:黒暗森林…宇宙は暗黒の森、狩られる前に狩るか、永遠に隠れるか。
- 三体Ⅲ:死神永生…壮大過ぎてどう書いていいやら、、確かに「完結」した。
これは映像よりも原作で妄想した自分の頭の中で永遠に置いておきたい(問いかけ続けたい)作品。さすが4大文明発祥の地。スケールが違う。
200年代初頭なのにウィルスの話もでてくるし、冒頭の文化大革命もⅠⅡⅢそれぞれで人々の価値観として顔をのぞかせる。日本の文化もちらちらでてくるしゴッホやモナリザもでてくる。
三部作のⅠはスペクタクル、Ⅱも壮大、かつ大胆、Ⅱで完結したかに思えたけれど、Ⅲが一番おもしろいというのもちらほら見かけて読み始めたらもう、、時空も次元も何もかも越えた。。。
ヒーローもヒロインもいない、愛は地球を救わない。昨日の英雄は明日の罪人。人間が苦悩し判断する様の描写が細かい。そして間違う。いや間違いかどうかも超えて、達観。
登場人物でいうと、雲天明の想いが…ずっと苦しい。読んでいて「ええええ」と何度か声がでた。報われたと思いたい。
三体Ⅲを読んで、「2001年宇宙の旅」「AKIRA」のラストシーンが腑に落ちた
はるか昔に観たS.キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」。最後、ハルが暴走してから光のトンネルを抜けて地球を見下ろすシーン、再生?イマイチよく理解できていなかった。
はるか昔に観た「AKIRA」のラストシーンも、再生?イマイチよく理解できていなかった。
この2つと本作「三体Ⅲ」が私の中でリンクしてぱちっと腑に落ちた瞬間がありました。
時空と次元を超えた先
三体Ⅲでは3つの物語に人類の危機と対処=科学技術の進化のヒントが隠されているのですが、もしかして三体の三部作にも何かそういうものが…おっと誰かきたようだ(笑)
宇宙の質量は一定
私も宇宙を感じたくて(急にどうしたw)、
これ(↓)を買ってみました。全体の質量は一定、向きによっては地球の引力を見ることができる(砂が落ちるだけです)。水平にすると引力は感じない、平面のまま、、私はいつでも180℃向きを変えたり平面のままシェイクして泡を増やしたり、その世界の見え方を変えることができます。まさに創造主。そしてその世界は二度と同じ形にはならない。
深い~(急にどうしたw)。しばらく読書から離れて、空間世界を楽しみたいキモチ。
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