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【読書】話題のSF「三体」、果てしないスケール感

くらしの雑記

中国SF、すご。

きっかけはネットフリックス

ネットフリックス自体は解約していてもう観れないんですが、紹介番組で流れた「三体」の映像があまりの衝撃で。。冒頭、かの文化大革命の残忍なシーンで始まるんです。

文化大革命と言えば「ラストエンペラー」や「覇王別姫」でも流れますが、ネットフリックスの映像は冒頭シーンがそれなので大変ショッキング。

しかもそこから始まるのが歴史ものではなくSFで、著者が中国の方。。どんな?作品?? 興味深々でこれは映像ではなく是非原作の世界観に触れたいと、図書館の予約2か月待ちでやっと順番がまわってきたのでした。


著者は劉 慈欣氏。三部作からなり、まずは1つめ、600ページを超える大作を2日で読み終えました。

長く別の世界にワープしていた感、それを現実に帰ってきてもひきずる感。

この感覚のある作品はいつも私の中では名作です。

どことなく「ありそう」に感じるSFの世界

SF作品といえば「2001年宇宙の旅」「マーズアタック」くらいでしょうか。なじみが薄い中、原作モノを読むといえば「銀河ヒッチハイクガイド」はおもしろかった。さすが英国。シニカル。

さて、本作品。ネタバレ多少避けつつの「三体」の感想は…

  •  何故あのシーンが冒頭なのか(しかもかなり残虐で細かい描写)があとでつながる。よく2006年に発表できたなと感心する。※本国では冒頭のシーンはあとの回想ででてくるように順を替えているそうです。巻末の訳者解説より。
  • 登場人物がほぼ理系(物理学者など)、その思考や視点が興味深い。1つ1つの「現象」がどうやっておこっているかを論理だてるさまが文系の私には新鮮。物事には原理があって説明できない現象はない脳とでも言うべきか。ぼーっと眺めている私とは対照的。時折でてくるIT系の表現懐かし。人を並べて手旗で演算装置を説明する”人列コンピューター”は、さすが人が多い国の発想。誤作動した場合は×刑に処すのもなにか古典で読んだような。
  • 中国ならではの「陰陽」とか「孔子(驚くほど雑な扱い)」「清明上河図」が出てきたり、「同志」呼び。はめられ方がリアル。本当のことを最初に言わず、さも真実みたいに嘘を言うのも、常に用心している感じも。長くいたくない研究機関を出る為に各人がやることは「一生懸命やるけど(わざと)間違える」。監視下におかれてなお”生き延びる術”。
  • 「重大な決断と行動」が一人の意志であまりにもあっさりと行使されるさま。実際もそんなものかもしれない。
  • 読者は主人公の物理学者(研究者)とともに「なにがなんだかわからない現象・世界」が、人と話したりある体験をしたり、少しずつ何かに気づいて明かし明かされていく。後半でつながってくるリアルとバーチャルの壮大な真実・スケールに気づくまで、丁寧なストーリーの紡ぎ方におののく。オバマ前大統領やMザッカーバーグ氏がはまったのもうなづける。
  • タイトルにもある「三体理論」が随所にとりあげられ興味深い。三体理論=互いに重力相互作用する三質点系の運動がどのようなものかという、古典力学。
  • 三部作の1つめ読了時点で、今地球が置かれている状況と酷似していることに驚く。地球という「恵まれた」環境世界にいながら、破壊に興じる”虫けら”人類の存在は是か非か。

著者は1963年北京生まれで発電所でエンジニアとして働く傍ら小説を書かれたそう。

SF=宇宙との交信方法などが、いわゆる「理系バリバリ表現」で没入しやすく語られてゆく。私の飛蚊症ちっくな目の端の何かの動きも、宇宙からのメッセージかもしれない(違うw)。

実験(経験)と理論でことを整理していく理系とかなり鋭い勘をもつ体育系の離れ業もおもしろ&こわい。これからどうなるんだろう。私の現実世界と三体世界もリンクしてきた?と思わせる、リアルな何か。

続きを予約

早速、三部作の2つめ「黒暗森林」を早速図書館で予約しました。1つめは2か月待ったのに2つめは予約者がいなくてすぐに借りることができました(笑)。明日とりにいこ。

ゴールデンウィークはふらっと実家に帰省が1泊の予定だけであとは家で過ごす。他にkindleで2冊ほど買った本もあるし、うれしい読書三昧になりそうです。

遠い空の向こうの宇宙に想いをはせて。果てしない情報量。。。

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