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芸術の秋・正倉院展の楽しみ方

京都・奈良

子どもが小学生の時から、10年以上毎年訪れている正倉院展。奈良 国立博物館で毎年秋に開催されます。周辺の散策やカフェ、2021年開催の春日大社の万燈籠など、うまく日程を合わせて訪れるコツを紹介します。 できれば開催前に博物館や宮内庁の方の講義に申し込むことも楽しむコツの1つです。

2021年は10月30日(土)~11月15日(月)までの開催、正倉院展の楽しみ方と周辺散策について、参考にしていただければ幸いです。

事前のたのしみ♪

HPで開催日を確認し、「公開講座」を確認、申込むべし

2021年は10/30(土)~11/15(月)まで開催。

ホームページを事前にチェックして、宮内庁の方の講義「正倉院の染織品にみる紋様染め技法」を申し込みました。抽選されて当選すれば入場券(はがき)が送られてきます。他に2つほど講座がありました。東京開催分やWEB開催もありますね。

講座後に入場するつもりでチケットを買うべし

コロナの影響で「日時指定」で購入しなければなりません。当日券もありません。せっかく平日フリーになったのですが上述の公開講座の同日、講座後に入場する時間帯のチケットを買います。

仮に抽選にはずれてもそのまま入場の時間に行けばよいのです。なんと、今年「当選」しハガキが送られてきました!

当選はがき(右)。座席も指定です。左はチケット。

 

 

 

 

 

当日のたのしみ♪

私が訪れたのは初日(10月30日土曜日)。この日のお天気は秋というのに薄手のニットだけで上着はずっと手に持っていたような陽気でした。夜は冷えますが春日大社(後述)へ歩いていったり駅まで歩いたりとどちらかというと汗を書くような1日でした。(バスやタクシーも走っています、念のため)

講義を聞いてからの、入場が吉

今回は染織の種類について、また今回の正倉院展に出陳されている「茶地花樹鳳凰文ろうけちの絁(あしぎぬ)」の技法の最近の研究でわかったことについて、宮内庁の方から熱を込めてご説明をいただきました。

お若い方だったのと、プレゼンに写真が多用されていたこともあって(文字少な目)とてもわかりやすくお話を伺えました。講義が15時まで、私のチケットは16時から入場、入れたばかりの知識でいざ、正倉院展へ。

入場後すぐに脇にある「音声ガイドの貸し出し」は活用する

日時指定にしていても、少し混み合ったりしますが待ち行列の流れはスムーズ。入場後すぐに音声ガイド貸し出しの窓口に並びます。600円。これは毎回使っていておススメ。展示品に音声ガイドNO.があるものについて解説をしてくれるのはもちろん、楽器の展示の際にはその楽器(に類似したもの)を使ったみやびな演奏を聴くことができます。

雅(みやび)…。今回3曲も聞けました。歩きながら、展示品をみながら、笛や琵琶、笙の奏でる音楽がきけるのはこの上なくいにしえに思いをはせることができるいい道具です。

今年の出陳

光明皇后直筆のものや、講義でお話がきけた布地(いつもなら素通りしてたかもしれない)、螺鈿や漆などをほどこした装飾品や楽器。直筆の書などは書道をしておられる方はもっと楽しめるでしょうし、超初心者として金継を始めた私は螺鈿細工や鎌倉時代に盗難にあって大破後に金継によって修繕されたという鏡にくぎ付けでした。継いでいる箇所をつぶさに見たり。ほほう、、という顔をしてみる(笑)。

今年目立ったのは「インコ」の柄があちこちにあったこと。螺鈿細工、木製の台のサイドのところなど、よくみるとくちばしの特徴をよくとらえた絵や細工が。また「麒麟」のすっきりとした顔が描かれた絵が見れたこと。えらくすっと(しゅっと)した麒麟でした。 毎年いろいろな品が展示され、見れば見るほど、講義などを通じて知れば知るほど楽しみが広がる感じがします。献上されたお宝を間近に見ることができるなんて、この時代までこの状態で残っているなんて、さすが正倉院展。

私自身も年を重ねて楽しみ方が変わってきます。おひとりさまで心ゆくまで気になったものを拝見する、というのがいいですね。

ミュージアムショップは必ずのぞく

眺めるだけでも楽しい、ミュージアムショップ。自分的恒例のブックカバーに手が伸びそうになりつつ、ついつい長居してしまいます。”しゅっとした麒麟”のブックカバーがあったら間違いなく買ってましたがそれはなかった。 和紙の封筒かポチ袋がないかと探しましたがなかったのでインコが描かれた琵琶柄の封筒を購入。これは地下のショップの方で買いました。博物館の地下にもショップがあるのです。

今度お友達といくクラシックコンサートで立替てもらっているチケット代を当日この封筒に入れて渡す予定です。雅だ…。

インコ(上)かわいい!!

 

 

 

 

今後の楽しみ♪

お着物でいらしている方もいて、私も来年あたり、、着物で。。。いけたらいいなと思ってみたり。選ぶ楽しみ、もう帯は前から決めているのですが、何を合わせればいいやら…。大島の人もおられたようですし、お召しでもいいかな、、とか、、悩む。だいたい”着れる”だろうか。。楽しい課題です。

番外編 その1

 カフェ

講座までの時間があいた時や入場まで少し時間がある時はカフェによりたいところ。

おすすめはこちら、ROKUMEI COFFEE。近鉄奈良駅から徒歩約1分!私の足でも。 店内もシンプルモダン、バリスタによるコーヒーを楽しめます。

飛火野へお散歩

いいお天気なら、ぶらぶらするのにちょうどいいのが飛火野(とびひの)。 正倉院展を開催している奈良国立博物館からほど近いところにあって、秋の光景もまた素敵。 そのまま浮見堂にいってもいいし、荒池でほっこりするのも。ベンチがたくさんあります。この日は空がいい感じでした。

飛火野~ のんびりした空気が流れます。紅葉はちょうど見ごろでした! 玉木宏さん主演のドラマ「鹿男 あをによし」のワンシーンを思い出します。懐かしい。。

番外編 その2

春日大社・万燈籠

2021年は「秋夜の奈良旅」が開催されています。10/29(金)~11/20(土)

  •  春日大社 夜間特別参拝と万燈籠 ← 正倉院のあとこちらに出かけました
  •  興福寺 五重塔 夜間特別拝観
  •  元興寺 夜間特別参拝とライトアップ

ちなみに、毎日ライトアップしているわけではなくて、春日大社だったら土曜日のみ。

正倉院展とセットで行くなら、10/30, 11/6, 11/13 の3回だけがチャンスです!

 

春日大社へは参道ではなく、国際フォーラムから二の鳥居にまわります。小さいですがチラシから道順。右側にある青い道順にくらい道、少し坂を上っていきます。

はい、久しぶりの万燈籠、戦国武将の燈籠をみたり(直江兼続や宇喜田秀家、などなど)しばし、いにしえを思い、薄明りの中へ。参拝料500円で本殿からお参りすることができます。幻想的な世界。

古代ロマンあふれる奈良、万燈籠は1000基ほどの釣り燈籠。鹿の絵や藤の絵など奈良や春日大社ゆかりのものもあり、それぞれのあかりがぼんやりと。夜の奈良もいいものですね。

足元を照らすライト(スマホかランニング用のLED)をお忘れなく。

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