まだ見ぬ新しい世界へ。60前の手習い、わくわくがとまりません。
習い事するかしないか問題
断捨離や終活など、先の不安を払拭して、なにやら生き急いでいる感のあったアラカン・リタイアライフを過ごしていましたが、ちょっと腰を落ち着けて、今を楽しむことにもう少しフォーカスしたい。
これから楽しむことを考えた時に、ふと「まだやっていないこと」をしてみたくなりました。
↓ ちょっと前まで習い事なんていらないとおもってたんですけどね。。
習い事ではないけれど、ハロワ紹介で通った職業訓練の「WEBサイト作成」でも、やったことがない=「知らないことを知り楽しむ 醍醐味」を体験して、ちょっとわくわくするのがいいかもねと刺激をうけたから?
いくつになってもいい刺激はいい人生のアップデートだなと
今まで得た教養的なものを土台に広げ楽しむ。
深く掘り進めるのもとても好きですが、もう一歩「自分から発する」ことをしてみたい。
和の楽器も考えたけれど、購入となると桁が一つあがってしまう…手の届かない「笙」の世界は聴く方に。
考えれば、私の周りにはクラシックのみならず音楽はずっと身近にあって、小さい頃に習っていたピアノをいまから再履修するよりも、新たな楽器に触れ奏でてみたいという小さな衝動。
意識をしていなかったその小さな衝動が少しずつ大きくなって、今一番好きな音「チェロ」を奏でてみたい。
できるんだろうか、この指の短い私に。
背負って運べるんだろうか。この体力なしのアラカンに。
大きな楽器なのでシニアの足腰にはきついかも、メンテが大変かも。
……
そんな「心配事」を並べても、何かが変わるわけでなし。
一度やってみたらええやんか、と。
やってみてだめだったらやめたらいいだけのことやんか、と。
昨年の夏の終わりあたりからぽつぽつと教室を探したり、シニアで始められた方のブログを読み漁ったり、すっかり意識はそちら(習う方)へ。
家でのおこもり・ソロ活中心のリタイアライフを実践して満喫中。とても私に合っている過ごし方を見つけて、そこに金継ぎやチェロ練習ざんまいがある形は自然でとてもいいなと。
若干の不安を払拭すべく、年末に「チェロアンサンブルのコンサート」に出かけました。ここで背中を押してもらって、やるかどうかを決めよう。
ホテル ニューオータニ大阪のお隣にある、いずみホール。6人のチェリストが奏でる個性豊かな演奏とハーモニー。ああ、ずっと聴いていたい。余韻に浸りながらの帰り道。
半年、教室を探す
教室探しはネットをみながら秋ぐらいからぽつぽつとしていました。
急ぐわけでもなし、あちこちお試しで行動するほどの体力もなし(哀)。
そうしていくつかピックアップした、3つほどの教室
- よくある楽器店の教室。ヤマハとか島村楽器とか。通えそうな距離です。
- 少し遠いご年配の先生。ネットでは詳しいことはわからずじまい。教室のブログや口コミもありません。まだ教室を開催されているのかもよくわからない。。よさそうではあるけれど。。
- 距離的にも問題なく、なにより先生が現役であちこち演奏会に出演されている上にブログで教室の様子の発信もあり、私のようなシニアも複数いらっしゃる様子の教室。ブログに先生のお人柄がでていてとてもいい雰囲気。
3つめの教室にご縁を感じて、サイトから体験教室の申し込みをしようとクリックしたら「エラー」。ああ、いまは申し込みを受け付けてないんだな、、
あとの2つに体験を申し込んでみることもできたけれど、せっかく始めるならいいなと思うところに行ってみたい。
なので、3つめの教室に募集がでるまで待つことにして、上述のチェロコンサートのあとサイトを再訪問すると、体験レッスン受付を再開されているお知らせが。
これは、、引き寄せたってやつかも? はい、ぽちっと1時間コースの体験レッスンを予約して行ってまいりました。
緊張のチェロ体験レッスン
Googleマップでたどり着いた、その教室。ご挨拶のあと待ちスぺ―スに座っていると、先の時間にレッスンされている方のチェロの音。洋館に響くセンセイとおぼしき方の歌声とアンサンブル。いい響き。この音色、好きだな。
しばらくすると「白鳥」の優雅な旋律が聴こえてきて、うっとりと聴き惚れる。
そしてまたしばらくすると「カノン」。ゆったりと流れるその曲に
あろうことか脳内で「蛹化(むし)の女/戸川純さん」を唄ってしまう(笑)。♪ 木の根掘れば~せーみのさなぎの いっくっつっも でてきし~ ♬ いかんいかん、クラシックに気持ちを整えなおす。
さて、居住まいを整え緊張の体験レッスン。可憐でにこやかな先生の笑顔に初めましてとご挨拶し緊張しつつも、和やかにスタート。
指の運動、肩腰の軽い運動のあと、弓の持ち方、動かし方、ボーイングというやつです。
「肩甲骨を開いて~」ん?どうやって?? 開くとは?? とまどいながらもすすんでいく。
そしてチェロ、構えて調節して、(先生に一緒に動かしてもらっている)弦もひびく。おぉ。
美しい音色と余韻。「鳴る」ってやつですね。すごい(先生が)。
味わう間もなく次々と、左手は支えるだけで弦はおさえず、弓の持ち方、力の入れ方、最初は水平に、右へ左へ、ひじの力を抜く…ぬぬぬ。ボーイングの感覚がつかめないまま最後に少しだけ一人で弾く2音(と言っていいのか)16小節、先生が向かいで主旋律。おおおお。ずっと下向いていて先生の美しい弾き姿が見れなかった。それでも私も演奏した…気分。
一歩、踏み出してみました
この「何度聞いてもやればやるほどとっちらかる感じ」、最初に言われたことをすっかり忘れてなにもできない自分。20代の時の茶道のおけいこを思い出します。次なんだっけか、、?という(笑)
少しずつこれが上達するようになるんだろうか。
こつこつと練習して少しずつできるようになる。。はず。たゆまぬ努力だけが自分をその先に連れて行ってくれる。真摯に向き合った時間は自分の糧になる。そしていつしか「楽しむ」領域へ。アラカン、それ知ってる。
この感じ、娘が小さい頃通っていたバレエ教室でのレッスンを見守っていた時以来のワクワクです。子供の成長を見るのもなんとも幸せなキモチになるものですが、今や彼女も大人。次は再び自分の番。練習する時間もとれるし、なにより自分のペースで、少しずつでいいのです。
アラカンになって、これから忘れていくことも多くなろうかという時に大いなる刺激、芸術鑑賞から一歩、「やってみる」へ冒険が始まりました。自分の中の「アーティスト脳」を呼び覚まそう。
いか~がです~♬
↓ 趣味の金継ぎも こつこつ。
↓ ティンパニ奏者の友人にお願いして、初めてのクラシックコンサート
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